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リスキリングで「昇給を実感」わずか1割 企業はどんな対策を取るべきなのか:マイナビ800人調査(2/2 ページ)
リスキリングで昇給を実感している社員はわずか11.2%――。そんな結果が、就職情報大手マイナビが800人に実施した調査で分かった。社員の学び直しを進めるために、企業にはどのような取り組みが求められるのか。
月収がいくら上がればリスキリングしたい?
調査では「現在リスキリングをしていない」と答えた635人を対象に、していない理由について尋ねた。最も多かった回答は「時間がない/忙しい」(39.1%)」。次いで「何から始めればいいか分からない」(20.6%)、「勉強にお金をかける余裕がない」(19.8%)と続いた。働きながら時間を確保することの難しさや、金銭的な負担が浮き彫りになった。
荻田氏は「企業は、リスキリング経験者の事例や仕事・領域ごとに『新しいスキルを身に付けることで、どのようにキャリアを広げていけるのか』ということを、社員にガイドすることが有用だ」と指摘する。
月収がいくら上がればリスキリングをしたいと思うか自由回答で尋ねたところ、中央値は「1万円」。次いで「5000円」「5万円」となり、大幅な増額を期待する声は少なかった。
社員に学び直しを求めても、メリットが実感できず、学んだスキルを発揮できる環境がなければ、普及は見込めない。企業には、リスキリングの経験者が活躍できるような体制と評価制度を早急に確立することが求められる。
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