現在の副業年収は? 物価高騰や低賃金が「副業意欲」を加速(2/2 ページ)
Job総研は「2023年 副業・兼業の実態調査」を実施した。現在副業をしている人の割合や今後の副業予定、理由について集計、発表した。
年収の平均は本業が「600万円」、副業が「20万円」
副業をしている人に「本業のみで得ている年収」について質問したところ、平均が「600万円」で中央値が「631万円」、最頻値が「550万円」だった。副業のみで得ている年収では、平均が「20万円」、中央値が「128万6000円」、最頻値が「50万円」ということが分かった。
副業を始めたきっかけで最も多かったのは「テレワークで始めやすくなったから」(43.4%)だった。次いで「老後のための資金が心配になったから」(39.5%)、「法改正で副業が認められ始めたから」(36.8%)と続いた。
副業している企業数では「1社」(61.8%)が最多回答となったが、「2社」(14.5%)、「3社」(13.2%)という声もあった。副業のみの週間労働時間は平均8.7時間で、中央値は「5時間」という結果となった。
現在、副業をしていないと回答した260人に理由を尋ねたところ、最多回答は「会社から禁止されている」(33.8%)だった。次いで「本業が忙しくて時間がない」(30.8%)、「同時進行する自信がない」(28.8%)と続いた。
今後副業をしたいと答えた287人に理由を問うと「収入を上げるため」(70.4%)や「小遣い稼ぎ」(48.4%)、「自身のスキル向上のため」(42.5%)との回答があった。
回答者からは「現在ほぼリモートワークなので通勤時間など空いた時間を副業に充てていきたい」「副業を禁止している企業もあるが、禁止にするなら賃金を上げるべきだと思う」「本業だけの収入では毎月ギリギリなので仕方なく副業する必要性がある」などのコメントがあった。
調査は20〜50代の社会人男女336人を対象に、インターネットにて行った。期間は2月15〜21日。
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