「ChatGPT」の業務活用案、GMOがグループ内で募集 賞金総額1000万円:プレスリリースも作成
GMOインターネットグループは米OpenAIが提供する対話型の自動応答ソフト「ChatGPT」の業務活用を推奨する方針を打ち出した。業務効率化が主な狙い。活用推進に向け、「ChatGPT業務活用コンテスト」をグループ内で開催する。
GMOインターネットグループは3月10日、米OpenAIが提供する対話型の自動応答ソフト「ChatGPT」の業務活用を推奨する方針を打ち出した。業務効率化が主な狙い。活用推進に向け、「ChatGPT業務活用コンテスト」を開催し、グループ企業内で活用案も募集する。賞金総額は1000万円。
ChatGPTは、自然言語処理の分野で注目される技術の1つで、OpenAIが開発した言語モデル。大量のテキストデータを学習し、文章の自動生成や自動翻訳など、さまざまな分野で利用が進んでいる。GMOグループ各社でも、ChatGPTを活用した新サービス開発を検証している。社内では例えば、文章作成時のタイトルやキャッチコピーのアイデア出し、文章の要約、EXCEL関数の構築、プログラムの生成やデバッグなどが候補になっているという。
これに加え、ChatGPTは、インターネット検索にも大きな影響を与える可能性があるとして、従来のSEO対策に代わる手法の研究も進めていることを明らかにした。将来的に、全業務での活用を目指す。
同社の熊谷正寿グループ代表は「今後も、RPA・AI・ロボット・動画等の最新技術を積極的に活用することで、パートナーの業務効率と生産性を向上させ、お客さまに最も喜んでいただけるNo.1サービスを提供していく」と意気込んだ。
GMO社員のChatGPT認知度7割超 プレスリリースも作成
方針発表に合わせ、同社では、社員のChatGPT利用実態を調査。73.5%の社員がChatGPTを認知しており、約40%の社員が利用経験があることが分かっている。
なお、方針発表を告知する報道陣向けのプレスリリースはChatGPTで作成したという。プレスリリースの詳細は、同社公式Webサイトで公開している。
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - 「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた
回転寿司チェーン「スシロー」の店内で、客が卓上の醤油ボトルや湯呑みを舌でなめる動画をSNSに投稿し、物議を呼んでいる。被害を受けたスシローの運営元あきんどスシローは迷惑行為に「刑事、民事の両面から厳正に対処する」との声明を発表。厳格な姿勢を示し、ネット上で賞賛を浴びている。スシローはなぜ厳しい姿勢を貫くのか。理由を広報に聞いた。 - 「想定以上の売り上げ」──期間限定47%増量商品、品切れ相次ぐ なぜローソンは値下げを選ばなかったのか
ローソンが価格据え置きで人気商品の重量を47%増量した期間限定キャンペーン「盛りすぎ!チャレンジ」を開始し、その取り組みが注目を集めている。キャンペーン開始以降の販売も好調で、一部商品で品切れが相次ぐほどだ。 - 加速する局アナの“テレビ離れ” 元TBS国山ハセン氏が選んだ意外な転職先
ビジネス映像メディア「PIVOT」を運営するPIVOTは、元TBSアナウンサーの国山ハセン氏が参画したと発表した。 - 社用スマホ転売で6億円着服──バンダイナムコはなぜ、社員の不正を防げなかったのか
バンダイナムコホールディングス子会社で、社員が会社の備品を無断で売却し、約6億円を着服するという事件が発生した。転売事件はなぜ起きたのか。同社担当者に経緯を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.