快活CLUB「30分290円」のジムを拡大 ジム帰りの漫画・ソフトクリームに商機:3年で100店舗以上に
快活フロンティアは、インターネットカフェ「快活CLUB」内にフィットネスジムを併設した店舗を拡大すると発表した。「気軽に体を動かしてみたい」というトレーニング初心者の需要を狙う。どのようなジムなのか?
快活フロンティアはこのほど、インターネットカフェ「快活CLUB」内にフィットネスジムを併設した店舗を拡大すると発表した。利用料金は30分290円の時間利用制と、月額3980円の定額制の2種類を設ける。ネットカフェの利用前後に使えるジムとして、「気軽に体を動かしてみたい」というトレーニング初心者の需要を取り込む狙いだ。
2023年度からの3年間で快活CLUBの既存店100〜150店舗へのジムエリア導入を目指す。21年5月から、導入検証として四日市追分店(三重県)で約50坪のジムエリアを設けているほか、3月16日に藤沢六会店(神奈川県)、3月23日に長久手グリーンロード店(愛知県)でジムエリアをオープンする。
ジム帰りに漫画・ソフトクリームの需要
時間利用の料金は、ネットカフェ利用のブース料金と同額とした。会員制のジムが多い中、入会や退会のストレスなく、少ない時間から利用できるシステムでフィットネス初心者・快活CLUBになじみのない新規顧客の来店の心理的ハードルを下げる狙いだ。
また、同社常務取締役の中川和幸氏は、「ジム帰りの漫画やソフトクリーム」の需要を見込んでいると話す。
「当社は会員制フィットネスジムの『Fit24』も運営しており、114ある店舗の半数以上が快活CLUBと併設しています。併設店舗では、ジム帰りに快活CLUBに寄ってソフトクリーム食べて帰るお客さまが一定数います。毎日のようにトレーニングされる方も多いFit24のお客さまでもそうした需要があるので、初心者の方はさらにもっとゆるくフィットネスをしたいのではないかと思います。漫画やソフトクリームの合間に運動できることが、快活CLUB内でのフィットネス事業の魅力です」(中川氏)
同社は25年度までに快活CLUB内のフィットネスジム事業で20億〜30億円の売上高を目指す。ネットカフェ内にフィットネスジムを設ける異色の取り組みは吉と出るか。
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