千葉県の廃校を「メキシカンなグランピング施設」に 地域活性化を狙う:住みたい田舎として話題(1/2 ページ)
千葉県多古町で廃校となった旧常磐小学校が、グランピングとオートキャンプ場を併設した新施設「TACO GLAMP THE MEXICO」としてオープンした。
宿泊施設をプロデュース・運営するHAMIRU(千葉県市川市)は、グランピングとオートキャンプ場を併設した新施設「TACO GLAMP THE MEXICO」をオープンした。千葉県多古町で廃校となった旧常磐小学校をリゾート施設としてリノベーションし、観光客の増加や、地域資源の活用・地域雇用など新たな需要を取り込む。
住みたい田舎として話題の「千葉県多古町」
千葉県多古町は、成田空港から車で約30分の場所に位置しており、交通環境が充実している町。豊かな自然に恵まれ、米の作付け面積当たりの収穫量は日本1位を誇る。栗山川沿いにはあじさい遊歩道が整備されており、6月になると1万株以上のあじさいが咲き誇るという。
また、待機児童0、給食費0(こども園、小中学校)、大学生まで医療費0などさまざまな子育て支援策が充実していることから、「2022年版 第10回住みたい田舎ベストランキング(首都圏エリア)」(宝島社「田舎暮らしの本」参照)では3位にランクインしている。
整った住環境の一方、多古町の知名度は低い。人口は1950年の約2万2000人から減り続け、2022年には約1万3000人まで減少。少子化も進み、過去20年では3校が廃校になった。
コンセプトは「メキシカンリゾート」
そこでHAMIRUは関係人口の増加や地域活性化を狙い、グランピング施設をオープンした。「多古町(たこまち)」の響きから、「タコ→タコス→メキシカン」という流れでコンセプトを「メキシカンリゾート」に決定。各施設や内装のデザインにもこだわり、まるでメキシコにいるかのような非日常リゾート体験を味わえるようにした。
グランピング場には校庭を使用し、メキシコテイストなポップな室内を再現した「ドームテント」にコットン製の「カルパテント」、「クリアドームテント」の3種類のテントとトレーラーハウスの合計23棟を用意した。
なかにはドッグラン付きの「ペットと泊まれるドームテント」や「トレーラーハウス」も用意。ペットと一緒にリフレッシュできるようにした。
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