「運転しやすい」だけじゃない ミズノが突いた、ドライビングシューズの盲点とは?:「サッカースパイク」に着想(4/4 ページ)
ミズノが手掛けるドライビングシューズ「BARECLUTCH(ベアクラッチ)」が人気を集めている。2022年9月20日に発売したところ、発売から半年で、1年間の売り上げ目標の6000足をはるかに上回る好調ぶりだという。
「女性用のサイズ、カラーが欲しい」との声も
アッパーには足全体を包み込む、上質で柔らかい人工皮革を採用。「歩行時の足の動きにフィットしやすい上、本革のような高級感もあるのでカジュアルからビジネスまで幅広いシーンで履くことができます」(横山さん)。カラーはホワイト、ブラック、ネイビーの3色を用意した。
BARECLUTCHの発売に際し、同社は試乗会ならぬ試履会を開催。マツダ「ロードスター」、トヨタ「アルファード」「ノア」などさまざまな車種を用意し、その履き心地を体験してもらった。また、東京オートサロンや大阪オートメッセといった車のイベントにも出展した。「試履会やイベント出展では、予想以上の好感触を得ました。機能性はもちろん、車離れが叫ばれる中で“車に乗る人のために開発した”と言う部分が、大きな共感ポイントになったのだと思います」(香山さん)
発売以来、品薄が続く好調な売れ行きだが、主な購入層は40〜50代だという。価格も1万2100円と前回モデルより抑えたことから、2足まとめて買いやリピート買いをする購入者も多いという。
好調な売れ行きの一方で、「女性用のサイズ、カラーバリエーションを出してほしい」「趣味だけだはなく、仕事で車に乗る人のためのシューズを作ってほしい」などの要望も寄せられているそうだ。「今後は機能やデザイン性を進化させるだけだなく、グレードを上げたモデルや仕事用など商品の幅を拡充していきたいです」(香山さん)。車に乗る人を足元から支える、BARECLUTCHの次の一歩に注目だ。
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