卵不足の逆風下、モスバーガーが卵使用の「テリヤキバーガー」 独壇場なるか?:目標は300万食
モスフードサービスは3月24日から新商品「とろったまチーズ テリヤキバーガー 〜北海道産ゴーダチーズ使用〜」を期間限定で販売する。イースターに合わせた新商品で月見ファンに訴求する。
モスバーガーを展開するモスフードサービスは3月24日から「とろったまチーズ テリヤキバーガー 〜北海道産ゴーダチーズ使用〜」を期間限定で販売する。モスの月見シリーズが好評だったことを踏まえ、イースターに合わせた新商品を展開し、月見ファンに訴求する。
同社は昨年10月、モスの月見シリーズとしてテリヤキバーガーに半熟風たまごを組み合わせた 「月見テリヤキバーガー」を販売した。その取り組みが「月見商戦」として話題を呼んだため、今年はイースターなどで卵を連想する春の季節に合わせて、半熟風たまごを使用した商品を発売することになった。
新商品は、オリジナルのテリヤキソースを絡めたジューシーなパティに、国産レタスと半熟風たまご、モスオリジナルのチーズを合わせた。価格は490円。
そのほか、パティを2枚にした「ダブル とろったまチーズ テリヤキバーガー 〜北海道産ゴーダチーズ使用〜」(650円)も販売する。新商品の販売期間は3月24日〜5月下旬で、一部店舗を除く全国のモスバーガーで展開する。
新商品には昨今不足している「卵」が使用されているが、販売にあたって何か対策を取っているのだろうか? 同社の広報担当によると「今回の新商品は5月下旬までの期間限定商品となっています。販売目標である300万食分は既に調達済みですので、販売中止などになる可能性は低いと考えています」とのことだった。
現在、飲食業界は鳥インフルエンザの影響による、卵の供給不足や価格の高騰に苦しんでいる。マクドナルドは3月8日から期間限定で販売する春の「てりたま」シリーズで、朝マックの「てりたまマフィン」の販売を中止すると発表した。
ガストやサイゼリヤ、ポムの樹などファミリーレストランや専門店でも卵を使用する商品の販売を休止する動きが広がっている。帝国データバンクは「卵不足」に関する調査の中で、卵価格の高騰や品薄に伴い、今後も卵関連の商品を提供する企業が減ってくる可能性があるとコメントしている。
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