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メルカリの「サステナビリティレポート」は何がすごいのか? 約100ページにわたる制作の裏側IT企業もマネできる(1/3 ページ)

サステナビリティをめぐる世界の動きはとても速い。さまざまな関連情報の開示対象は拡大し、義務化の流れも強まる。そんな中、メルカリが発表した「サステナビリティレポート」の質の高さが話題になっている。今回で3本目となるレポートの”目玉”を取材した。

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 サステナビリティをめぐる世界の動きはとても速い。企業は日々新たな対応に追われており、気候変動から生物多様性、人的資本とサステナビリティ関連情報の開示対象は拡大し、義務化の流れも強まっている。

 各社が開示基準の設定や公開データの収集に追われている中で、メルカリの2022年度のサステナビリティレポート「FY2022.06 SUSTAINABILITY REPORT」の質の高さは話題を呼んだ。


メルカリは22年6月にサステナビリティレポート「FY2022.06 SUSTAINABILITY REPORT」を公開した(画像:FY2022.06 SUSTAINABILITY REPORTより)

 メルカリは20年にサステナビリティレポートの発行を開始。これまでは同社が大切にしている考え方の発信や、環境負荷に対する具体的なアクションなどの情報が中心だったが、22年版では「ポジティブインパクト」に焦点を当て、同社の事業が地球環境にどのようなプラスの影響をもたらすかを定量的に算出した。

 初年度レポートは20ページ弱、2年目は約50ページ、今回は約100ページと年々ボリュームが増しているにもかかわらず、内製しているというから驚きだ。ポジティブインパクトの算出やTCFD提言に基づくリスクと機会情報の開示など、さまざまな新しいチャレンジが盛り込まれた今回のレポート、実際に作成に携わったメルカリの社員に話を聞いた。


経営戦略室マネージャー山下真智子氏(左)、経営戦略室ESG Specialist石川真弓氏(右)

サステナビリティレポート、一番の目玉は?

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