「提案力」を高めるにはどうすればいいのか 3つが必要:通るか通らないか(2/3 ページ)
今年はエポックメイキングな年であり、ビジネスの現場での厳しさはかつてないものになるのだろう。 これまでのようにうかうかしていられない。先輩社員から見ても、新人とはいえ見る目も変わる。新人だろうがなんだろうが今すぐ提案力を磨いて勝負に出る必要があるのだ。
ポジティブで誠実な態度
どれだけ内容や話し方が素晴らしくても、提案者の態度が上から目線だったり、やる気や情熱が感じられなかったりした場合は、その時点でアウトになる。
この態度というのは、あらゆるビジネスシーンにおいても、最重要なヒューマンスキルだ。よく「態度に出るからすぐにわかる」と言われる人がいるが、純粋だという誉め言葉ではない。ビジネスの場面においては、いやなことや不快なことは頻繁におこる。その都度感情をあらわにしていては、仕事の内容にも影響が出る。何が起ころうと冷静に自分を律することが重要となる。
提案時も、謙虚に誠実に、相手を敬い、相手が聴いてくれる場づくりが必要だ。そのうえで、提案を受ける人が前向きに考えられるように、提案の目的や目指す姿を把握したうえで、場の状況に応じた信頼されうる態度をとる必要がある。
ニーズをもとにしたコンテンツ
提案するのだから、提案するコンテンツが主人公だ。コンテンツのクオリティの条件は都度異なるが、なによりも気にする必要があるのは、ニーズに則しているかどうかだ。
よくあるのが、「こういうのをやりたい」とソリューションありきで突き進むパターン。ソリューションというのは、ニーズと合ってはじめて成り立つものであり、ニーズが見えないままにソリューションを提案するというのは基本的にありえない。
まず必要なことは「課題は何か?」「解決したい問題は何か?」ということ。この問いへの答えがなければ、何も提案することはできない。
とはいえ、仮設としての「課題〜ソリューション」を持たなければ、話は進まないもの。誰かと話をしているときでも、「ということは、こういうことか?」と想像しながら、自分のなかで仮説を組み立てるトレーニングを積むことも、提案力の向上に効果があるだろう。
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