連載
「XR体験施設」が東京・秋葉原駅に誕生 実際に行って体験してみた:房野麻子の「モバイルチェック」(3/5 ページ)
NTTドコモの100%子会社で、VRやAR、MRなどのXR技術を用いてメタバース、デジタルツイン、XRデバイスのサービス・ソリューションを提供するNTT QONOQが3月30日、東京・秋葉原駅構内にXRの体験施設「XR BASE produced by NTT QONOQ」をオープンした。オープンに先立ち、報道向けに体験会が開催されたので、どんなXR体験ができるかを紹介しよう。
ライフスタイル雑誌をバーチャルに楽しむ感覚「360Media」
「360Media(スリーシックスティメディア)」は、さまざまなライフスタイルをテーマにしたバーチャル空間を楽しめるサービス。4月下旬にリリース予定だ。ライフスタイル雑誌のイメージ写真を360度のWeb VRで表現しており、タブレットやスマホでフリックしながら見ることで、写真の中に入り込んでしまったような感覚が楽しめる。
将来的には掲載された商品を購入できるようになるという。法人には360Mediaへの商品掲載を勧め、顧客データ分析・利活用などを提供する。
遠隔作業ソリューション「NTT XR Real Support」
「NTT XR Real Support」は、3月15日から法人向けに提供を開始した、MR技術を活用した遠隔作業ソリューション。MicrosoftのHoloLensを使い、遠隔地にいる熟練者からのサポートを受けながら作業できる。XR BASEでは、支援スタッフの指示を受けながらプラレールの組み立てを体験できる。
関連記事
- KDDIの「副回線サービス」は割高? MVNOとどう差別化するのか
3月27日、KDDIとソフトバンクが互いの回線サービスをオプションとして提供する「副回線サービス」を発表し、バックアップ回線に新たな選択肢が生まれた。KDDIは3月29日からauとUQ mobileユーザー向けにソフトバンク回線を提供するサービスを開始。ソフトバンクは4月12日からソフトバンクユーザー向けにau回線を提供する。 - 「ショップ削減が目的ではない」 ドコモが「オンライン窓口」を始める真の狙い
NTTドコモが、ドコモショップのサービスをオンラインで提供する「ドコモのオンライン窓口」を発表した。「ショップ削減のためではない」とのことだが、実際はどうなのか――。 - 0円廃止、契約者減、プラチナバンド割当て……23年も目が離せない楽天モバイルの行方は?
2022年のモバイル業界を振り返ると、常に楽天モバイルを取り巻く事案が注目されたという印象だった。23年も目が離せそうにない。 - スマホと衛星の直接通信に期待 マスク氏の「Starlink」、日本でも年内サービス開始へ
昨今、携帯電話業界では衛星通信に対する注目が非常に高まっている。次世代通信規格「5G」の次にあたる「Beyond 5G」や「6G」では、地上だけでなく、空や海、宇宙といった場所でも通信できるようにする「超カバレッジ」を目指している。その研究が進んでいるという背景もあるが、iPhone14シリーズが衛星経由の緊急SOS機能を導入したことも大きかった。 - 月面でのモバイル通信も! KDDI総研が挑む「6G時代」の夢広がるプロジェクト
KDDI総合研究所の先端技術研究所(埼玉県ふじみ野市)が、報道関係者向けに研究プロジェクトを紹介するイベントを開催した。Beyond 5G/6Gでの実用化を目指した、まだ研究段階のものが多かったが、実現すればユーザーがより快適になる、未来への夢が広がる技術だ。興味深いプロジェクトの一部を紹介しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.