「新横浜VS. 大宮」 新横浜線開業で“対決構図”はどう変化したのか:関東のスゴい駅(1/5 ページ)
相鉄・東急新横浜線の開通により、新横浜駅への注目が集まっている。関東にはもう1つ、同規模のサブターミナルとして大宮駅があるが、両駅の違いや共通点はどこにあるのだろうか。
2023年春、相鉄・東急新横浜線が開通し、同線の新横浜駅が開業した。同エリアはこれまで、JR東日本の横浜線と横浜市営地下鉄ブルーラインが東海道新幹線に接続し、主に横浜方面からのアクセスのみが便利だともいえる環境だった。言いかえれば、都内その他からのアクセスが微妙に不便だったのだが、それが相鉄・東急新横浜線の開通により解消された。
今まで実現していなかった相鉄方面からのアクセスは大きく向上。また東急線方面からのアクセスは、東急東横線や東急目黒線だけではなく、目黒線の先にある都営三田線や東京メトロ南北線からの利用も視野に入れている。都心部からだとさすがに東京駅や品川駅になるかもしれないが、東横線や目黒線沿線からの東海道新幹線利用者は新横浜駅での利用へとシフトしていくだろう。
新横浜駅への注目が集まる
そんなわけで、サブターミナルとしての新横浜駅が注目されている。かつての新横浜駅は、新幹線の「こだま」しか停車しなかったが、「のぞみ」「ひかり」も列車によっては停車するようになり、08年3月には全列車が停車するようになった。この時点で、新横浜が東京圏のサブターミナルとしての地位を確立したのは明白だった。
そして相鉄・東急新横浜線の開通と合わせた新横浜駅の開業で、新横浜エリアは新たな時代を迎えることになった。各方面からのアクセスが、新横浜駅に集中することになるのだ。
これにより大きな利益を得るのは、JR東海である。新横浜からの新幹線利用が便利になり、より多くの人が新横浜駅を利用する可能性がある。駅の商業施設の利用者も増えていく。相鉄・東急新横浜線の開業によって、新横浜駅の存在感は高まっていく可能性が高いので、JR東海にとっては大変ありがたいことである。
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