ニュース
「ひろし」「かつお」も話題 三島食品「ゆかり」が返品の山からロングセラー商品になるまで:ロングセラー商品の育て方(1/2 ページ)
炊き立ての白ご飯にパラパラと振りかけると、赤しその鮮やかな色が映える――。三島食品(広島市)が手掛ける人気のふりかけ「ゆかり」は、誰もが一度は食したことがあるだろう。1970年に発売されたロングセラー商品「ゆかり」はどのようにして誕生したのか。
ロングセラー商品の育て方
誰もが知る、あのロングセラー商品はいかにしてうまれたのか。人気を持続させるための秘訣は何なのか。ロングセラー商品の育て方を、企業の担当者の視点から解き明かす。
炊き立ての白ご飯にパラパラと振りかけると、赤しその鮮やかな色が映える――。三島食品(広島市)が手掛ける人気のふりかけ「ゆかり」は、誰もが一度は食したことがあるだろう。青じその「かおり」、ピリ辛たらこの「あかり」と合わせ、“3姉妹”と表現され親しまれている。
2021年には青葉の「ひろし」、22年には本枯節(ほんかれぶし)の「かつお」といった男性名を付けた商品を展開。独特な商品戦略がたびたび、SNSなどで大きな話題を集める。
こうした人気ふりかけシリーズの中でも、1970年に発売された「ゆかり」は屈指のロングセラー商品。一体、どのようにして誕生したのか。同社広報の新宅智彦さんに聞いた。
社員の熱意に社長が根負け
関連記事
- オオサンショウウオやジンベエザメ 水族館が「ぬいぐるみ」制作にこだわるワケ
最大9連休となる2023年のゴールデンウイーク、水族館に足を運ぶ人も多いのではないか。水族館といえば海の生き物の展示はもちろん、見逃せないのが、ぬいぐるみなどのグッズだ。単にかわいさをアピールするだけでなく、飼育員が監修し細かな部分までリアルに再現するなど、各館ごとに手の込んだこだわりが光る。水族館がぬいぐるみの制作にこれほど注力するのはなぜなのか。 - 「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」家具大手ぬいぐるみ なぜ人気?
「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」――。大手家具メーカーの”看板商品”とも言えるぬいぐるみの人気のわけを探る。 - 「シンプルイズベスト」だからいい コメダ珈琲店のモーニングが愛される納得の理由
名古屋発祥のコーヒーチェーン「コメダ珈琲店」といえば、どんな特徴を思い浮かべるだろうか。メニュー写真よりもはるかに大きいボリューム感、ふかふかの赤いソファ――。それだけではない。他のコーヒーチェーンとの違いを最も際立たせているのが、そのシンプルさだ。コメダのモーニングから考えてみたい。 - 刺身に電気を流して「アニサキス」撲滅 苦節30年、社長の執念が実った開発秘話
魚介類にひそむ寄生虫「アニサキス」による食中毒被害が増えている。この食中毒を防ぐため、創業以来30年以上に渡り、アニサキスと戦い続けてきた水産加工会社がある。昨年6月、切り身に電気を瞬間的に流してアニサキスを殺虫する画期的な装置を開発した。開発秘話を社長に聞いた。 - 回転寿司の「迷惑行為」なぜ起きる? 専門家が指摘する「機械化の弊害」とは
回転寿司チェーンで、利用客による悪質ないたずらが相次ぎ発覚している。はま寿司では、レーンで運ばれている寿司にわさびをのせる動画がSNSで拡散。くら寿司では、一度取った寿司を再びレーンに戻す行為が発覚した。こうした迷惑行為はなぜ起きるのか。専門家は、回転寿司チェーン各社が進めてきたオペレーションの簡略化に一因があると指摘する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.