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発売から57年「亀田の柿の種」 ピーナッツとの組み合わせは、いかにして誕生したのか:ロングセラー商品の育て方(1/2 ページ)
ビールのおつまみなどとして、不動の地位を確立する亀田製菓(新潟市)の定番商品「亀田の柿の種」。程よく辛味の効いたあられと、甘いピーナッツが絶妙に組み合わさり、食べる止まらなくなるおいしさでロングセラー商品となっている。定番商品ながらも話題性や新しさを今も保ち続けるロングセラー商品「亀田の柿の種」は、いかにして誕生したのか。
ロングセラー商品の育て方
誰もが知る、あのロングセラー商品はいかにしてうまれたのか。人気を持続させるための秘訣は何なのか。ロングセラー商品の育て方を、企業の担当者の視点から解き明かす。
ビールのおつまみなどとして、不動の地位を確立する亀田製菓(新潟市)の定番商品「亀田の柿の種」。程よく辛味の効いたあられと、甘いピーナッツが絶妙に組み合わさり、食べると止まらなくなるおいしさで、ロングセラー商品となっている。
4月には、同社公式Twitterアカウントから投稿された「目からウロコな亀田の柿の種の袋の開け方」が大きな話題になるなど、定番商品ながらも目新しい取り組みを続けている。
1966年に発売されたロングセラー商品「亀田の柿の種」は、いかにして誕生したのか。同社マーケティング戦略部「亀田の柿の種」ブランドマネージャーの尾関太一郎さんに聞いた。
店番をする妻の機転から生まれた「ピーナッツ」との組み合わせ
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