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「マックのコメダ化、コメダのマック化」近づく両雄、ガチンコ対決を制するのは?スピン経済の歩き方(1/7 ページ)

マクドナルドの「コメダ珈琲化」が加速している。いや、コメダ珈琲も「マクドナルド化」が加速している。どういう意味かというと……。

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 マクドナルドの「コメダ珈琲化」が加速している。それを象徴するのが、4月26日にスタートした「喫茶マック」だ。

 これは「いまSNSでも人気を集めているレトロな喫茶店の世界観をコンセプトに、喫茶店の定番メニューの味わいをお楽しみいただける」(マクドナルドのWebサイト)というもので、「喫茶店のプリンパイ」「喫茶店のコーヒーゼリーパイ」「喫茶店のクリームソーダ」という限定商品が販売されている。


「喫茶マック」が4月にスタート

 この「レトロな喫茶店の世界観をコンセプト」にしたカフェチェーンで今、最も勢いがあるといえば「コメダ珈琲」であることに異論はないだろう。

 コメダのメニューには、クリームソーダがあるし「珈琲ジェリー」という定番人気商品もある。プリンはないが、定期的に「シロノワールプリン」など限定商品を出している。

 今回の「喫茶マック」は、コメダの喫茶店メニューよりかなり格安だ。そういう意味では、マックがコメダの客を奪還しようと「宣戦布告」をしたように見えなくもない。


マックVS. コメダの行方はどうなる?

 なんてことを聞くと、「いやいや、たまたまSNSの昭和レトロブームに便乗しただけでしょ?」と失笑する方も多いかもしれないが、マックがスターバックスやコメダ珈琲のマーケットに「侵食」してきているのは、2023年1月に「本気カフェ宣言」と銘打って、「プレミアムローストコーヒー」のリニューアルに踏み切ったことからも、もはや公然の事実だ。

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