「タイ版のリップモンスター」が人気 マスクをしても崩れない:「タイコスメ」が売れている(2/5 ページ)
コロナ禍のマスク生活を通じて、タイコスメの人気がグンと上昇している。22年の売り上げは、リアル店舗のみで前年比2倍以上の伸びを記録した。国内におけるタイコスメのトレンドを仕掛けた、日本機能性コスメ研究所の林紗陽社長に、その背景を聞いた。
マスクでも落ちない「パウダー」が話題に
林氏が海外製化粧品の総代理店として、日本機能性コスメ研究所を立ち上げたのは、17年にさかのぼる。最初に手掛けたのは、中国製の「カイリジュメイ フラワーリップ」で本物のドライフラワーを使った華やかな見た目は、「SNS映え」を好む層に大いにウケた。
「元々のパッケージはタバコのような見た目で何ともダサく、商品仕様もイマイチでした。ただ、リップ自体の見た目はすごくよかったので、日本から原料を輸出して仕様もパッケージも日本仕様につくり変えました。結果的に、国内で数十万個以上売れる大ヒット商品になりました」
その後、林氏が目を付けたのが国内未上陸の「タイコスメ」だった。19年11月にタイで定番のナチュラルコスメブランド「Beauty Cottage(ビューティーコテージ)」を日本に初上陸させたところ、プチプラなのにかわいいと香水やリップが話題に。
続いて、20年6月に老舗化粧品ブランド「Srichand(シーチャン)」の「トランスルーセントパウダー」を国内で展開したところ、「マスクをしても化粧が崩れない」と美容感度の高い女性たちがその機能性に注目し始めた。
マスクが手放せない生活の中で、国内では21年ごろからマスクによる摩擦でも落ちづらい「マスクプループ」というワードが聞かれるようになった。そんな中、いち早くその機能を全面に押し出して発売したのが「トランスルーセントパウダー」だったわけだ。
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