「タイ版のリップモンスター」が人気 マスクをしても崩れない:「タイコスメ」が売れている(3/5 ページ)
コロナ禍のマスク生活を通じて、タイコスメの人気がグンと上昇している。22年の売り上げは、リアル店舗のみで前年比2倍以上の伸びを記録した。国内におけるタイコスメのトレンドを仕掛けた、日本機能性コスメ研究所の林紗陽社長に、その背景を聞いた。
タイコスメが”安くて優秀”な理由
高温多湿な気候に加えて辛い食べ物を好むタイでは、何十年も前から皮脂や汗に強く、低刺激のメイクアイテムが本格的に研究されてきた。
「タイでヒットする化粧品をつくろうと思ったら、落ちない、崩れないはマストです。汗をかいてもメイクをキープできている、常夏なのに白い肌を維持できていることに重きが置かれていて、総じて人々の美意識が高い印象です。世界的なトレンドを反映したオーガニック系のナチュラルコスメも目立ちます」
タイは20万種以上の薬草やハーブなど化粧品原料の産地であり、原料やコストメリットに注目した欧米コスメブランドが、タイでOEM生産するケースも増えている。結果的にどんどん工場にノウハウがたまり、近年ますます品質が向上しているのだ。
タイコスメの火付け役ともいえる「トランスルーセントパウダー」は、評判通り1日中マスクをしていても頬のファンデーションのヨレや落ちを感じづらく、サラサラ感が持続した。10gで1980円、4.5gで990円と手頃であり、SNSで騒がれるのもうなづける。
21年には、世界的ブームとなったタイのBLドラマ『2gether(トゥギャザー)』で主役を務めた2人のタイの俳優(Bright&Win/ブライトウィン)がプレゼンターに就任している「CathyDoll(キャシードール)」と「idolo(イドロ)」を含む、複数ブランドが日本上陸。ドラマや俳優の存在がブランドの認知を後押しし、タイコスメ全体の人気が加速した。
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