「出会いがない」「理想の相手に出会えない」 コロナ禍で婚姻件数減少が加速した三重県、リクルートと協業へ:男女比がアンバランス(1/2 ページ)
「理想の相手と出会えない」――地方では「結婚」において「出会いのなさ」が深刻な課題に。こうした状況を受けて、三重県はリクルートと協業するという。どういった取り組みをするのか。
「出会いがない」「理想の相手と出会えない」――三重県が実施した「結婚、出産、子育て、働き方に関する意識調査」では、「結婚していない理由」でこのような意見が挙がった。コロナ禍に突入し、外出に制限が設けられた2020年以降、「出会いのなさ」はさらに深刻化。こうした状況を受けて、同県はリクルート、タップルと「出会い・結婚支援に関する連携協定」を締結し、婚姻件数の増加に向けた取り組みを強化している。
「出会いがない」「女性が少ない」
三重県は長年、結婚支援を強化してきた。14年には「みえ出逢いサポートセンター」を設置し、結婚希望者への相談支援や出会いイベントに関する情報提供に取り組んでいる。他にも、市町と連携した出会いイベントを開催するなど、身近な地域での出会いの機会の創出を目指してきた。
しかし、婚姻件数は19年の7743組に対し20年は6855組と減少。「コロナ禍で、県内の婚姻件数の減少傾向に拍車が掛かっており、これまで以上に結婚を希望する方のニーズに寄り添ったアプローチが必要だと考えています」(三重県担当者)
過去に実施した県の調査では、結婚していない理由で「出会いがない」「理想の相手に出会えていない」が最も多く挙がっている。さらに、県内の男女比率が「1.4対1」と男性の方が多く、アンバランスであることも出会いの場におけるマッチング率に影響を与えている。
こういった課題を解決すべく、三重県は3月30日にリクルート、タップルと「出会い・結婚支援に関する連携協定」を締結。「出会い」の数を増やし、婚姻件数増加を目指す。
「『出会いの総量』を増やす必要がありますが、若者の結婚に対する考え方や価値観、出会いのニーズの把握が難しい状況です。さまざまな結婚支援サービスがある中で、近年ではマッチングアプリによる出会い(結婚)の割合が高まっており、アプリ事業者と連携することで、若者のニーズなどの情報を得られると考えています」(三重県担当者)
関連記事
- 男性が結婚相手に求めること 3位「思いやり・気遣い」、2位「趣味への理解」、1位は?
- 女性がマッチングアプリで男性を探す時に重視するポイント 3位「年齢」、2位「趣味・好きなもの」、1位は?
プラスエイトは、20〜30代のマッチングアプリ利用経験のある女性を対象に、「マッチングアプリ利用女性の本音」に関する調査を実施した。マッチングアプリで男性のプロフィールを見る際確していることで最も多かったのは「顔」だった。 - 男性に聞いた「結婚を諦めた理由」 2位「年齢」、1位は?
男女の出会いメディア「e-venz(イベンツ)」は、全国の25〜49歳の独身男女を対象に「結婚を諦めたことについて」のアンケートを実施した。 - 営業マンからバリスタへ 68歳男性がスタバでフラペチーノを作る理由
スタバの象徴、緑のエプロンを身に付け、フラペチーノを作る「68歳」の児玉さん。バリスタとしてすべての業務を担当。かたくなに『バリスタはしない』と避けていました」と振り返るが……? - 日本の大学ランキング 3位「大阪大学」、2位「東京大学」、1位は?
英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」はベネッセグループの協力のもと、今年で7回目となる「THE 日本大学ランキング2023」を発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.