ケーキを注文すればドリンクの催促を拒否できる? カフェで飲み物をオーダーするべき理由(1/2 ページ)
カフェに訪れたらドリンクを注文するだろうか。「ケーキだけ食べたいのでドリンクはいりません」と拒否できるのか。カフェのワンドリンク制について考えたい。
この記事は、Yahoo!ニュース個人に3月12日に掲載された「ケーキを注文すればドリンクの催促を拒否できる? カフェで飲み物をオーダーするべき理由」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
カフェのワンドリンク制
カフェに訪れたらドリンクを注文しますか。
少し前に「弁護士ドットコム」でカフェのドリンクオーダーについて気になる記事が配信されていました。
(関連記事:「ケーキを注文したら『ワンドリンク制』と言われた、お店のお願い断れる?」2022年10月29日、弁護士ドットコムニュース)
ある相談者がカフェでケーキをオーダーしたところ、店員からワンドリンク制であるといわれます。「ケーキだけ食べたいのでドリンクはいりません」と拒否できるかを質問。これに対して弁護士は、契約自由の原則からワンドリンク制というルールに問題はなく、拒否する客を退店させられると回答しました。
当記事では、カフェのワンドリンク制について考えていきましょう。
ワンドリンクの現状
カフェや喫茶店、バーなど、ドリンクが主体の飲食店であれば、ワンドリンクの注文が必須となります。フードは注文しなくてもよいですが、フードを注文したとしても、ドリンクを注文しなくてはならないケースがほとんど。そのため、待ち合わせなどで、後から遅れて到着すると、サービススタッフにメニューを渡されて、ドリンクの注文を聞かれます。
ファインダイニングでは、お酒を勧められることが多いです。お酒が飲めない、もしくは、お酒を飲まないと伝えると、ノンアルコールワインやモクテル=ノンアルコールカクテル、お茶などのソフトドリンクが提案されます。さらには、水も有料のミネラルウォーターが標準になっていることが多いです。料理が主体となっているカジュアルな業態であったとしても、居酒屋ではワンドリンク制になっているといえます。
飲食店ではドリンクが主体となっている業態では当然のことながら、それ以外でもワンドリンク制になっていると考えてよいでしょう。
飲食店におけるドリンク
売上に占めるドリンクの割合はだいたい、レストランが20%、居酒屋が40%、カフェが80%、バーが85%となっています。カフェや喫茶店、バーといった業態では、ドリンクが売上の中で高い割合を占めることを前提に設計されているので、ドリンクを注文してもらわなければ経営できません。
料理は注文できる数や食べられるボリュームに限界がありますが、ドリンクであれば何杯でも飲めます。アルコールドリンクであれば、ビールのように利益率が低いものから、ハイボールやサワーなどのように利益率が高いものまであり、ソフトドリンクであれば、手の込んだモクテルやブランドのコーヒーや高級茶でない限り、原価率が低くて利益が多いです。
ドリンクはものによって幅はあるものの、平均的にフードよりも利益率が高い上にすぐ提供できるので、優秀な商品といえます。
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