なぜミンティアのケースに“溝”があるのか 前年比122%で推移している背景:週末に「へえ」な話(3/4 ページ)
新型コロナの影響を受けていた「ミンティア」の売り上げが戻りつつある。移動制限やマスク着用などによって苦戦を強いられていたわけだが、前年比122%で推移している。ミンティアのことを調べていくと、気になる点がいくつか出てきて……。
「ウルトラブラック」が人気
ミンティアのことを調べていくうちに、気になったことがもう一つ浮かんできた。それはフレーバーの数が多いこと。「ちゅうちゅうたこかいな」と数えても大変なので、広報の担当者に尋ねたところ「これまで330SKU以上発売した」とのこと。
たくさんある中で、ブランドの顔として君臨しているのが「ワイルド&クール」と「コールドスマッシュ」である。どちらもよく売れているそうだが、これだけたくさんのフレーバーを出していると、中には苦戦したモノもあるはず。毎年、新たに10SKUほど投入しているものの、現在のラインアップは30SKUほどである(5月現在は28SKU)。
ということは、去っていったフレーバーがたくさんある、という計算になる。直近でいえば、昨年ミント系のフレーバーとして「エアーグリーン」を発売したものの、ファンがなかなか増えず、今春に終売。ミント系はすでに3種類(リフレッシュブルー、シャイニーピンク、クリスタルシルバー)あるので、担当者は「次のヒット商品として期待していましたが、残念ながら……」と寂しい表情を浮かべていた。
このような話を聞くと、素人の筆者は「同じようなフレーバーがあれば、埋もれてしまっても仕方がないよね」などと考えてしまう。ところが、今年の4月に同じくミント系で「ウルトラブラック」という商品を発売したところ、いい感じで売れているそうだ。同じフレーバーでエアーグリーンとウルトラブラックを発売したのに、なぜ大きな「差」が生まれたのだろうか。
エアーグリーンのウリは「フレッシュでやさしい清涼感が楽しめる」「グリーンミントのおいしさと心地よい清涼感が両立」といった文言が並んでいるのに対し、ウルトラブラックはどうか。「最強ミントの清涼感×持続感で、強烈リフレッシュ!」「比肩にならぬパワーで、ミントの刺激を体感させる」などと、チカラ強さを感じられる言葉が躍っている。より刺激を求める人にササったようで、「定番商品の仲間入りが見えてきました」(担当者)という。
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