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エンジン車の燃費は向上できるのか まだまだできることはある高根英幸 「クルマのミライ」(1/6 ページ)

クルマの燃費性能は、この20年ほどで急速に向上した。「もう限界でしょ」と思われている人もいるかもしれないが、まだまだできることはある。例えば……。

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 クルマの燃費性能は、この20年ほどで急速に向上した。初代プリウスが登場したのは1997年のことだが、ちょうどそのころガソリンエンジン車も大きな進歩を遂げている。現在のヤリスにつながるトヨタのヴィッツがデビューしたのは、99年のことである。

 燃料を給油する際に給油ポンプのノズルが小さい――。というCMを覚えている人もいらっしゃるだろう。燃料タンクも小型化し始めたのもこのころからで、クルマの燃費が向上したことに合わせてタンクが小さくなれば、そのぶんスペースは有効に使えるだけでなく、満タン時の車重も軽くなり省燃費により貢献する。


1997年に「初代プリウス」が登場した(出典:トヨタ自動車)

1999年に「ヴィッツ」を販売(出典:トヨタ自動車)

 カタログ燃費の計測モードも時代によって変化してきたから、旧世代のカタログ燃費と最近の数字を比べて意味がない。2000ccクラスの乗用車なら、実燃費で昔はリッター5キロあたりが一般的な数字だった。エアコンを利用すれば、さらにガクンと燃費は低下したものだ。

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