コラム
キーエンスの営業は「何が」すごいのか? 営業利益率54%超を支える2つの特徴:成功企業の「セールスイネーブルメント」大解剖(1/5 ページ)
キーエンスは2023年3月期の決算で営業利益54.1%を記録し、2年連続で過去最高を更新しました。驚異の利益率を誇るキーエンスの営業組織の強さを読み解いていきます。
成功企業の「セールスイネーブルメント」大解剖
「なぜ、あの会社の事業はうまくいっているのか?」――事業戦略やサービスの強さなどさまざまな要因が考えられますが、本連載では営業、特に組織としてどのように売り上げを創出できたのかという「セールスイネーブルメント」の観点で成功の秘けつを読み解いていきます。
Digital Business Days -SaaS EXPO- 2023 Summer開催のお知らせ
【開催期間】2023年8月22日(火)〜9月10日(日)
【視聴】無料
【視聴方法】こちらより事前登録
【本記事読者へのおすすめ講演】
キーエンスの2023年3月期(22年度)決算も好調でした。営業利益は前期比19.3%増の4989億1400万円、営業利益率は54.1%と、2年連続で過去最高を更新しました。本記事では、驚異の利益率を誇るキーエンスの営業組織の強さをセールスイネーブルメントの観点から読み解いていきます。
キーエンスの営業は何がすごいのか?
「キーエンスの営業がすごい」ことは有名ですが、具体的には何がすごいのでしょうか?
関連記事
- 「3割退職・目標未達・売上前年割れ」 退職者が出戻るほど成果が出た、データドリブンな営業改革とは
ウイングアーク1stは当時「3割退職・目標未達・売上前年割れ」の三重苦にあえいでいた。個人商店的な昭和の営業スタイルから一転、データドリブンな営業へ脱皮するための改革に力を入れることに。退職者が出戻るほどに成果が出た、営業改革を取材した。 - 成果を出す営業は「型」を知っている キーエンス出身者が教える、型を構成する3要素
営業で早期に成果を出すには「型」が必要だ。企業の中でも営業の仕組み化、再現性にこだわりを持ち、型の完成度が高いキーエンスの事例を基に、型を構成する3要素を解説します。 - ハイパフォーマー営業だけが知っている「AIが代替できない仕事」とは?
生成系AIの誕生で、営業の仕事はどう変わっていくのだろうか? AI時代でも成果を出し続けられる営業に共通する要素を聞いた。 - 日系大手はなぜ「古い営業」と言われ続けるのか? 米国企業に学ぶ、打開策
さまざまな営業現場で、日系大手企業特有の営業組織の課題を耳にする。その実態を浮き彫りにさせてながら、日本企業が変わるにはどうすればいいのか、米国企業の取り組みを参考に考察する。 - 1年で新規受注額4.5倍 時代に逆行する「非・分業セールス」はなぜ成功したのか?
店舗向けのオンライン集客サービスを提供するSaaS企業のcocoは、たった1年で新規受注額を4.5倍に拡大させた。急拡大の背景には、全顧客・全プロセスに全員で対応する「スクラムセールス」という手法の確立・運用があった。一般的に分業型が浸透している中、なぜ一見非効率に見える体制で成長できたのか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.