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ニセコの冬「インバウンド客爆増」の裏で、深刻な人材不足――JTBらの「3つのDX実験」を振り返る実証実験(1/3 ページ)

ニセコ(北海道虻田郡)エリアは世界でも有数のスキーリゾートであり、海外から多くのスキーヤーや富裕層が訪れるスポットだ。2022年10月の政府の水際対策の大幅緩和で、昨年末から今年の年明けにかけての冬シーズンは、国内外から観光客が殺到した。受け入れスタッフも外国人が多い同エリアでは、深刻な人材不足に見舞われた。JTBらがこれらの問題を解決すべく行った、3つの実証実験とは。

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 日本の水際対策が2022年10月に大幅に緩和されたことを受け、各地で外国人観光客の姿を目にすることが増えてきた。日本に観光資源は多くあるが「雪」の魅力もその一つだ。

 ニセコ(北海道虻田郡)エリアは世界でも有数のスキーリゾートであり、海外から多くのスキーヤーや富裕層が訪れるスポットである。


JTBらはニセコで観光DXの実証実験を行った(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 そんなニセコエリアで1〜2月、JTBと倶知安町は観光DXを推進する実証実験を行った。情報発信を一元化し、旅行者の「予約前」「出発前」「滞在中」の各シーンに、より利便性の高いサービスの提供や消費行動の促進を目指したというが、どんな取り組みだったのだろうか。

「受け入れ限度」を超えた旅行客

 JTBの担当者、倶知安町の担当職員は、水際対策の大幅緩和を経て初めてのスキーシーズンを迎えた今年のニセコの「熱気」をこう振り返る。

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