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人的資本開示の「ポエム化」は危険 投資家に本当に“響く”情報とは:【後編】投資家ウケする人的資本開示(1/2 ページ)
日本企業が発するメッセージは、しばしば情理的な側面に寄る傾向がある。「歴史と技術を大切に」「お客さまとの出会いに恵まれ」「数多くの困難を乗り越え」とウェットで、どこかポエミーなものが多い。ただ、それだけでは投資家の心には響かない。
前編「人的資本開示の“失敗あるある” 投資家に見向きもされない情報とは」でも解説したように、企業は人的資本情報を「独自性のある価値向上ストーリー」として発信していくことが重要だ。このストーリーのポイントは「合理的」かつ「情理的」であることにある。人的資本への投資が未来の価値向上に結び付く因果関係を合理的に示し、「この会社は共感できる」「未来にワクワクする」と思ってもらえるよう情理的に伝える。投資家からの期待を得るには、この両方が大事だ。
日本企業が発するメッセージは、しばしば情理的な側面に寄る傾向がある。「歴史と技術を大切に」「お客さまとの出会いに恵まれ」「数多くの困難を乗り越え」とウェットで、どこかポエミーなものが多い。ただ、それだけでは投資家の心には響かない。
投資家が求めているもの
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