アサヒ「生ジョッキ缶」第2弾を発売 見据えるのは酒税改正後の“新しい”ビール市場:泡と香りにこだわり(1/2 ページ)
アサヒビールは7月11日から、プレミアムビールの新ブランド「アサヒ食彩」を発売する。コンビニ限定の発売で、価格は284円(340ミリリットル)。開栓するときめ細かいもこもこの泡が自然発生し、飲食店のジョッキで飲む樽生ビールのような味わいが楽しめる「生ジョッキ缶」の第2弾となる。
アサヒビールは7月11日から、プレミアムビールの新ブランド「アサヒ食彩」を発売する。コンビニ限定の発売で、価格は284円(340ミリリットル)。開栓するときめ細かいもこもこの泡が自然発生し、飲食店のジョッキで飲む樽生ビールのような味わいが楽しめる「生ジョッキ缶」の第2弾となる。
同社によれば、2022年のプレミアムビールの購入者は2206万人となり、20年(1881万人)から325万人増加した。「コロナ禍で定着した家中時間の充実、物価高騰から消耗品は節約しつつも、嗜好(しこう)品はちょっといいものをというメリハリをつけた消費行動が要因だと分析しています。こうした好調を背景に新しいプレミアビールの開発を決めました」(同社マーケティング本部長 梶浦瑞穂氏)。
新しいプレミアビールの開発に当たり消費者調査を重ねたところ、「満足感や成果は得ながら手間や時間は短縮したい」と効率化を重視する「タイムパフォーマンス意識」が強いことが分かったという。「そこで、ふたをあけるだけで、家にいながら飲食店のようなビールを楽しめる生ジョッキ缶を採用し、新しいプレミアムビールの開発に着手しました」(同社マーケティング本部 ビールマーケティング部 江澤創氏)
今回新発売する「アサヒ食彩」は、“蓋をあけるだけではじまる優雅なひととき。泡と香りで食を彩るビール”がコンセプト。生ジョッキ缶の特徴であるきめ細かな泡に加え、香りにこだわった。厳選した麦芽とフランス産の希少ホップ「アラミス」を含む5種類のホップを使用し、高い濃度で麦汁を発酵させることで、華やかで豊かな香りと濃厚なコクを実現したという。「飲み始めたとき、飲み進めたとき、場面ごとに香りを楽しむことができる『香りのグラデーション』を意識して開発を進めました」(江澤氏)
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