組織改革は「前任者の否定」から 中央大陸上部が低迷期→箱根駅伝2位を実現できたワケ:異才を見いだす「育てるマネジメント」(1/4 ページ)
中央大学陸上競技部で駅伝監督を務める藤原正和氏に、組織改革の秘訣をインタビュー。連続で箱根駅伝のシード権を逃すなど、藤原監督の就任前は低迷が続いていた中央大学陸上競技を、どのように変革してきたのか。就任直後のチームの状況や、箱根駅伝準優勝に至るまでの経緯を聞いた。
連載:異才を見いだす「育てるマネジメント」
働かないおじさん、管理職にならない若者……現代は、責任を負い、才能を育てるマネジャーへのイメージが著しく下落している。そんな中、不確実性が高い芸能界やアスリートの世界でも結果を残す名物マネジャーはどのようなことを意識してマネジメントを行っているのか――。多くのエンターテインメントビジネスのプロデュースを手掛けるFIREBUGの佐藤詳悟CEOが、今気になるマネジャーを訪ね、才能を発掘する方法、育てる方法、軌道にのった後のマネジメントの在り方を議論する。
吉本興業でナインティナイン、ロンドンブーツ1号2号、ロバートのマネジャーを務めた後、FIREBUGを立ち上げた佐藤詳悟氏。FIREBUGでは、才能を拡張させる“タレントエンパワーメントパートナー”として、多くのタレントのプロデュース戦略を手掛け、企業向けにはタレントを軸としたコンテンツを中心にマーケティングソリューションを提供している。
本連載では、マネジメントのプロである佐藤氏が、今会いたい“敏腕マネジャー”と対談し、メンバーのモチベーションを上げたり、才能を開花させたりするヒントを探っていく。
第4回目となる今回の対談相手は、中央大学陸上競技部で駅伝監督を務める藤原正和氏。中央大では2025年までに「箱根駅伝総合優勝」を目標に掲げており、箱根駅伝2023では準優勝、目標達成にあと一歩のところまで迫っている。
連続で箱根駅伝のシード権を逃すなど、藤原監督の就任前は低迷が続いていた中央大学陸上競技部。そんな状況から、藤原監督はどのようにチームを変革して、成果を生み出してきたのか。就任直後のチームの状況や、準優勝に至るまでの経緯を聞いた。
ホンダの主任から駅伝監督に キャリアを捨て、母校に戻ったワケ
関連記事
- 「気持ちの才能」を重視――箱根駅伝の名門・中央大陸上部を復活させた藤原監督のマネジメント論
藤原監督が監督に就任するまで連続で箱根駅伝シード権を逃すなど、低迷が続いていた中央大学陸上部。驚異の復活劇の立役者である藤原監督は、日々どのように選手と向き合い、マネジメントをしているのか。 - 「営業はしない」 「さらば青春の光」をヒットさせた敏腕マネジャーの仕事術
お笑いコンビ「さらば青春の光」のマネジャーを務めるヤマネヒロマサ氏。彼はどのようにして「さらば」の2人ひいてはザ・森東を成長させてきたのか。話を聞くと「いわゆる営業はしない」「普段はマネジャーだという意識はあまりない」と、独自の仕事論が明らかに。 - 「空気が読めない」と悩むリーダーへ―― 上原浩治を支えるマネジャーが語る人間関係の築き方
元よしもと敏腕マネジャーでFIREBUG社長の佐藤詳悟佐藤詳悟氏が、今会いたい“敏腕マネジャー”と対談。メンバーのモチベーションをあげる方法や才能を開花させる方法のヒントを探る。 - 管理職は「感情労働」 反発する部下やプレッシャーをかける上司と、どう戦う?
業務量の増加や世代間ギャップなど、管理職の悩みは尽きない。生き残りに必死でプレッシャーをかけてくる上司や経営層と、労働環境に不満をため込む部下に挟まれ、現場で孤軍奮闘する。そんな現実の中、管理職はどのように自分の仕事をとらえ、働くべきなのか──? - 「こんなに優しく話しているのに……」 Z世代とのギャップを解消するために必要なコト
Z世代と上司世代の仕事に対する価値観のギャップについては、度々話題になっている。「アットホームな職場はイヤ」「自分がやりたい仕事にこだわりたい」――Z世代がそのように考えるのは、なぜなのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.