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“松屋風”ロモサルタードが好評 高いレシピ開発力を見せつけたと言えるワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)
期間限定で販売している“松屋風”ロモサルタードが好調だ。開発の背景にはミツカンの提案もあった。松屋の高いレシピ開発力を見せつける結果となった。
松屋の創作料理としてはおいしい
東京・歌舞伎町のぺルーサンド専門店「ラニートス」でも、ロモサルタードのサンドイッチを注文してみた。ハンバーガーのバンズのような丸いパンに、牛肉と野菜の炒め物が入っていた。
シェフによれば「本来のロモサルタードはご飯で食べるものだが、当店ではサンドイッチにアレンジしている」という。
ラニートスのシェフは日本人だが、ペルー人が食べにくるほど本格的な店。東京のペルー料理店や現地での修業経験もある。
「ペルー人のコミュニティーでは、松屋のロモサルタードは『松屋の創作料理としてはおいしいがロモサルタードではない』が定説になっている」とのこと。牛肉の代わりに使うのは、豚肉ではなく鶏肉。「松屋は鶏肉を使った料理もある。一言、私たちのような専門家に相談してくれれば、もっと良い料理ができたのに」と、残念そうだった。
豚肉を鶏肉に変えれば、ペルー人も納得していたのかもしれない。
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