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「生ジョッキ缶」の“もこもこ泡”、実は進化していた あまり知られていない2つのポイント:経済の「雑学」(1/3 ページ)
アサヒビールは、「生ジョッキ缶」第2弾となる「アサヒ食彩」を発売しました。生ジョッキ缶の特徴は、なんといっても「泡」。きめ細かい“もこもこ”の泡は、どのようにして生まれたのでしょうか?
アサヒビールは7月11日、「生ジョッキ缶」第2弾となる「アサヒ食彩」をコンビニ限定で発売しました。
生ジョッキ缶の特徴は、なんといっても「泡」。開栓するときめ細かい“もこもこ”の泡が発生し、飲食店のジョッキで飲む樽生ビールのような味わいが楽しめます。このもこもこの泡は、どのようにして生まれたのでしょうか?
もこもこの泡、ヒントは「シャンパングラス」
生ジョッキ缶のアイデアは、同社のパッケージング技術研究所で生まれました。そもそも、飲食店のジョッキで飲む生ビールはなぜ「ぷはあ〜、うまい!」と感じるのでしょうか? 研究所の社員たちはジョッキに見立てて、缶の上面が全開する「フルオープンエンド」と呼ばれる容器にビールを詰めてみました。
ところが、これが全くおいしそうに見えなかったそうです。飲食店で飲むジョッキのビールは時間とともに泡が消えてしまいますが、フルオープンエンドの容器に詰めたビールはまさにこの状態。このとき、ビールのおいしさには「泡」が欠かせないと気付いたそうです。
しかし、缶ビールはもともとフタを開けても泡が出ないように設計しています。「缶に泡が立ってはいけない」というこれまでの常識を打ち破り、缶の内側から発泡するようなアイデアが必要でした。そこでヒントになったのが「シャンパングラス」です。
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