ヒットした大作『FF16』 厳しい意見が目立つ なぜ(1/4 ページ)
人気ゲーム『ファイナルファンタジー16』(FF16)の発売から1カ月が経過。世界出荷数は300万本と結果は出したものの、一部では売れ行きが低調という報道も。なぜ厳しい目で見られるのか。背景を考えてる。
この記事は、Yahoo!ニュース個人に7月30日に掲載された「ヒットした大作「FF16」 厳しい意見が目立つ なぜ」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
スクウェア・エニックスの人気ゲーム『ファイナルファンタジー(FF)16』(PS5)の発売から1カ月が経ちました。世界出荷数は300万本と結果は出したものの、一部の報道では売れ行きが低調というニュアンスで報じられました。またゲーム内容についても、ネットでは厳しい意見をよく見かけます。なぜ厳しい目で見られるのか。背景を考えてみます。
FF16を構成する4本の柱
FFシリーズは、魔法のあるファンタジー世界を舞台に、仲間たちと力を合わせて冒険をするRPGです。日本を代表するゲームの一つといっても差し支えないでしょう。
とはいえ、FFはエッジが効いているゲームでもあります。最新作のFF16について「知らない人にも理解できるよう、見どころと、ストーリーについて分かりやすく教えて」とスクウェア・エニックスに問い合わせると、回答が来ました。
FF16を構成するのは、「ストーリー」「キャラクター」「グラフィック」「バトルシステム」という4本の柱です。
FF16のストーリーは、シリーズの原点ともいえるファンタジーの世界を舞台に、複雑な思惑やさまざまな価値観が交錯する重厚な物語が展開していきます。ヴァリスゼアという大陸の中でマザークリスタルの下に国が形成されていきました。現代風に言うとマザークリスタルが油田にあたります。マザークリスタルは、魔法を生み出すエーテルを産出する場所で、そこにそれぞれ国ができ、栄えていきました。ところが、マザークリスタルから放出されているエーテルが枯渇し出すという状況になり、いままでは均衡を保っていた国同士が、他国のマザークリスタルに手を出し争いが始まります。
本作の主人公はクライヴ・ロズフィールド。彼の少年期、青年期、壮年期という3つの時代を通じて、壮大な物語が展開します。少年期に起きた悲劇的な事件から、彼は弟を殺した存在を追う復讐者として生きていますが、やがて世界を知り、人々との出会いから自身が信じる正義のもとに、マザークリスタルの破壊を掲げ、世界の秩序に立ち向かっていくことになります。
グラフィック面では、PS5の性能を最大限に活かし、壮大なファンタジーの世界でありながらリアリティーのある緻密な映像を描き出しています。そして、ローディングを一切排除し、物語とバトルがシームレスに展開し、まるで超大作映画を自らの手で操作しているような感覚を体験していただくことができます。
そして、本作の鍵となる「召喚獣」をテーマにしたバトルシステムにもご注目いただきたいです。巨大な召喚獣同士が激突する「召喚獣合戦」、主人公クライヴが多彩な召喚獣の力を駆使し戦う「召喚獣アクション」という2つスタイルが、FF16のバトルの特徴です。バトルが苦手な方も安心してプレーできるサポートも充実していますので、幅広い方が自分に合った遊び方で楽しめるバトルシステムとなっています。
FFらしい重厚なファンタジーのストーリーと、奥深いバトルシステムによるシリーズ初の本格アクションRPGをぜひ体感していただきたいです。
国家が油田を巡る争いをしている……という説明は、ゲームをよく知らない人にもわかりやすいですね。そしてFF16は、グラフィックには力を入れ、戦闘にもこだわり、主人公が困難を乗り越えて世界を救う王道のストーリーが展開されるわけです。
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