大反響の「ゼルダの伝説」最新作にみる「クラフト」ゲームの新時代(1/4 ページ)
「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が発売。発売後3日間で世界販売本数1000万本を突破し、大きな話題になっている。ヒットの一因は「クラフト」にある。
この記事は、Yahoo!ニュース個人に5月21日に掲載された「大反響の『ゼルダの伝説』最新作にみる『クラフト』ゲームの新時代」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
人気ゲーム「ゼルダの伝説」の最新作「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が大きな話題になっています。
なんでも5月12日に発売されたのち、発売後3日間で世界販売本数1000万本を突破した模様。これは任天堂のタイトルとしては「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に続いて半年ぶりのことだそうです。
さらに多くのゲームメディアのレビューで100点満点を連発。気が早いことに今年のゲーム・オブ・ザ・イヤーは確実との声も多数聞かれます。
(参考:『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が世界中の主要メディアレビューで100点満点を連発)
もちろんゼルダの伝説シリーズは、1986年に初代が発売されてから累計販売本数が1億3000万本に達するなど、長らくファンに愛されてきたゲームですので、ある意味今回のヒットは約束されたヒットと感じる方も多いかもしれません。
ただ、今回の最新作においては、明らかに従来のゲームと異なる盛り上がりが、ヒットの一翼を担っているのが印象的。それは「クラフト」です。
革新され続けているゼルダのゲームシステム
もともと「ゼルダの伝説」は、一般的にはアクションアドベンチャーやアクションロールプレイングゲームと呼ばれるジャンルに分類されるゲーム。
その中でも「ゼルダの伝説」はゲーム機の進化に合わせて、さまざまな新しい挑戦をし続けてきたことでも有名なゲームです。
特に2013年に「ゼルダのアタリマエを見直す」という開発方針を打ち出し、「シナリオに沿って進める」のが普通だったゲームシステムを大幅に変更。
(参考:社長が訊く『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』)
17年に発売された「ブレスオブザワイルド」ではゲーム序盤からプレイヤーが行きたいところに自由に行くことができる革新的なオープンワールドシステムを実現して大ヒットになったわけです。
今回の最新作である「ティアーズオブザキングダム」発売においては、あまりに前作の「ブレスオブザワイルド」が革新的であったため、前作を超える驚きは得られないのではないかと心配するプレイヤーが少なくないほどでした。
しかし任天堂開発スタッフは、今回の「ティアーズオブザキングダム」で空と陸と地下の三層構造など、複数の新しい要素を導入。
続編でありつつも、全く新しいゲーム体験をもたらす新作を作ってくれました。その中でも、最も大きなインパクトを巻き起こしているのが「クラフト」要素です。
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