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日本女性の給料が低いワケ 本当に“男女差別”のせい?(1/3 ページ)
女性の社会進出が進んできた今でも、賃金には男女差があります。日本では女性は男性に比べ、およそ4分の3の給与しかもらえていません。これは果たして、不当な差別によるものなのでしょうか。
パリ五輪を来年に控えて、各競技で代表選考会が行われています。東京大会終了後に出産を経験した女性選手が敗退する例も多く、あらためて出産とキャリアを両立することの難しさを印象付けられます。
女性の社会進出が進んできた今でも、賃金には男女差があります。男女共同参画局によれば、2021年の男性一般労働者の給与水準を100としたとき、女性一般労働者の給与水準は75.2。女性は男性に比べ、およそ4分の3の給与しかもらえていないということになります。
これは果たして、不当な差別によるものなのでしょうか。男女の賃金格差はなぜ生まれるのか、データを読み解いていきます。
男女の賃金格差は“差別”のせいなのか?
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