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新型ランクル、豊田前社長が求めた「原点回帰」 開発陣がたどり着いた答え:ナナマルも復活(2/3 ページ)
トヨタ自動車が発表した新型ランドクルーザー「250シリーズ」は、中核モデル「プラド」の後継で、14年ぶりのフルモデルチェンジとなる。これまでのプラドが「高級」「豪華」という路線を走る中で、豊田章男前社長は開発陣に「原点回帰」を求めた。
外装・内装も機能性を重視
外装・内装のデザインは、(1)Reliable(過酷な用途にも耐えられる信頼性)、(2)Timeless(飽きのこないシンプルさ)、(3)Professional(プロが使う、洗練された機能美)をキーワードに仕上げた。
外装は水平基調のデザインでランクルらしいシルエットを再現。低く設計したカウルとインストルメントパネル上面によって、見通しを良くしている。悪路でも路面を見下ろしやすいよう、ベルトラインも低く設計した。
また、傷つきにくさと修理のしやすさが大事であるというユーザーの意見も反映。分割されたフロント・バンパーは、パーツを細かく分けたことで簡単に修理できるように設計している。
内装は、これまでの高級で豪華な雰囲気から一転、機能性を感じさせるデザインへ変更。感覚的に識別でき、操作できるコックピットを追求し、ダカール・ラリーのチャンピオンである三浦昴氏に協力を依頼した。「過酷な状況でも最小の労力で最大の精度をかなえるヒューマン・マシン・インターフェースが重要」という三浦氏の言葉を受け、水平基調のインストルメントパネルや、どんな環境で運転しても迷わず操作しやすいスイッチ形状を採用した。
プラドの名前を取り、原点回帰した新型の250シリーズについて、サイモン氏は「新しいランクルの『魂』だ」と豪語する。
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