経産省が学生の社会起業家をサポートする狙い 政府の起業支援で日本は何が変わるのか?:ゼロイチ人材を募集(1/2 ページ)
岸田政権は「スタートアップ育成5か年計画」を策定した。経産省も人材育成、資金供給、オープンイノベーションの観点で、予算事業や税制優遇など、幅広い施策を実施している。学生向け社会起業家アクセラレーションプログラム「ゼロイチ」について経産省などに聞いた。
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経済産業省をはじめ、さまざまな企業や団体がいまスタートアップ支援に取り組んでいる。岸田政権は「スタートアップ育成5か年計画」を策定。経産省も人材育成、資金供給、オープンイノベーションの観点で、予算事業や税制優遇など、幅広い施策を実施している。
単に景気振興策としてやみ雲にベンチャー企業の数を増やそうとしているのではなく、スタートアップによる社会課題解決を図るものだ。
学生のうちから起業を志す「学生起業家」も支援する。その施策の一環として経産省は、社会起業家を支援する企業「ボーダレス・ジャパン」(東京都新宿区)と、学生と社会課題解決をつなぐ「Ridilover」(リディラバ:東京都文京区)と協働。学生向け社会起業家アクセラレーションプログラム「ゼロイチ」を展開中だ。
「ゼロイチ」には大きく2つのプログラムがある。1つは「社会起業家アクセラレーションプログラム」、もう1つは「アントレプレナーシップ育成プログラム」だ。いずれも社会課題の解決を志す学生を対象に、起業によって課題解決できる機会を提供する。
なぜ学生の社会起業家支援なのか。そしてその先にある狙いは。「ゼロイチ」を推し進める経産省経済産業政策局・新規事業創造推進室長(元)の石井芳明氏、ボーダレス・ジャパン代表社長 田口一成氏、リディラバ代表取締役の安部敏樹氏の3人に聞いた。
明確なロールモデル不在が課題
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