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リクルート新オフィス探訪 「少し高いランチ」や「真っ赤な空間」の狙いは?:ハイブリッドワークの挑戦(4/4 ページ)
新オフィスをオープンしたリクルート。過去には「モーレツ社員が働く会社」とのイメージも強かった同社だが、働き方もオフィスも最新のものへと変わっているという。どのようなオフィスで、どのような働き方をしているのか。
リアルに集まる場としてのオフィス
前述の通り、リクルートでは出社を前提としておらず、オフィス、自宅、サードプレイスのどこでも働けるとしている。出社率の全国平均は38%、東京本社ではその割合はさらに低い。
それでも増床してまでオフィスリニューアルを行い、CO-ENフロアを設けたのは、一つの選択肢として集まるための場所を提供したいとの想いがあったという。普段はそれぞれのワークプレイスからオンラインでつながり、ちょっと集まりたくなったときにオフィスを利用する。
「ちょっとご飯食べに行こうか」というノリでオフィスに集まり、そのついでに対面でのチームミーティングやワーキングが行えるというわけだ。
どこでも働けるが、チームメンバーがバラバラに働いてばかりではコミュニケーションが希薄になるのを避けられない。例えば入社直後の社員や新しくできたチームなどでは、対面で働くことで互いの理解を深めたいと考えることもあるだろう。
オフィスの役割を明確に打ち出すことで、ハイブリッドワークのジレンマを解消し、集まるためのモチベーションになる空間を提供する。そうした目的が社員にも伝わっているのだろう。取材したスペースでは多くの社員が会話を交わし、さまざまな規模の集まりが行われている様子が見て取れた。
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