「若くて新しい会社より、歴史がある会社」がいい 若者が働きたい組織の特徴は?
リクルート(東京都千代田区)の研究機関である就職みらい研究所が「働きたい組織の特徴」を調査した。
【お詫びと訂正:2023年8月30日午前8時の初出で、「歴史や伝統がある企業」よりも「若くて新しい企業」の方がZ世代からの支持率が高いと記載いたしましたが、正しくは「若くて新しい企業よりも歴史や伝統がある企業が支持率が高い」でした。そのため、関連する文章と併せて修正いたしました。お詫びして訂正いたします】
「若くて新しい企業」よりも「歴史や伝統がある企業」の方がZ世代からの支持率が高い――。そんな結果が、リクルート(東京都千代田区)の研究機関「就職みらい研究所」による「働きたい組織の特徴」調査で明らかとなった。大学生が支持する「働きたい組織の特徴」はどのようなものか。
組織の経営スタイルについて「若く新しい企業」の支持率は24.6%、「歴史や伝統がある企業」は75.4%と、「歴史や伝統がある企業」の方が2倍以上も支持率が高かった。また「安定し確実な事業成長を目指している」企業の支持率は87.2%、「リスクを取り、チャレンジングな事業成長を目指している」企業の支持率は12.8%だった。
意思決定について「迅速性よりも正確性を重視する」が80.8%、「正確性よりも迅速性を重視する」が19.2%。「正確性を重視する」人が8割に上った。
「個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)を充実させる代わりに、給与は低い」組織への支持率は7割に迫った。給与は低くとも福利厚生が整っている方が良いという人が多く見られる結果となった。
「入社直後の給与は低いが、長く働き続けることで後々高い給与をもらえるようになる」組織の支持率は73.0%と、過半数が支持した。
「組織の目的や目標に向けて、チームで働くことが求められる」組織の支持率は76.3%に上った。「自分のやりたいことを起点に、個人のイニシアティブで働くことが求められる」(23.7%)と比べ、2倍以上の支持率となった。
コミュニケーションスタイルについては「コミュニケーションが密で、一体感を求められる」組織の支持率は76.7%だった。「コミュニケーションは希薄で、個人の自由に任せる」組織については23.3%と、3割に満たない結果となった。
調査は4月27日〜 5月26日にインターネットで実施。同社就活サイトの会員より、2024年3月卒業予定の大学生2052人、大学院生564人から回答を得た。
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