就活で「AI」を使用、どうだった? 中にはネガティブな感想も……
約2割の学生が「就活においてAIチャットサービスの使用経験がある」と回答したことが、レバレジーズが運営する新卒向け就職エージェント「career ticket (キャリアチケット)」の調査で明らかとなった。
約2割の学生が「就活においてAIチャットサービス使用した」ことが、レバレジーズが運営する新卒向け就職エージェント「career ticket (キャリアチケット)」の調査で分かった。就活生は、AIチャットサービスをどのような場面で活用しているのか。
AIチャットサービス(ChatGPTなど)を就活に「使用した」ことがある人は18.8%だった。使用した理由は「自分の考えを言語化するときに便利」「文章の表現に誤りがないかを確認するために使用」「ESの校閲・添削が素早く終わる」といった回答が寄せられた。特に、文章の添削は人に頼るよりもAIに頼る方が「正確性がある」「工数削減につながる」と考えている人が多く見られた。その他「場所や時間を気にせずにサービスを利用できる手軽さ」を理由に挙げている人も。
AIチャットサービスの使用目的については、38.4%が「ES作成」と回答し、最多となった。次いで「自己分析」(17.9%)、「業界/企業分析」(16.1%)という結果に。
使用した感想は「期待通りだった」が53.0%と半数に上った。また、「期待以上だった」は36.4%と、4割に迫った。回答者からは「稚拙(ちせつ)な文章をスマートに変換してくれた」など、文章添削においてうまく活用できたという声が多く聞かれた。
一方で、10.6%が「期待以下だった」と回答。理由では「うまく指示しないと定型文ばかりの文章になる」「回答が普遍的すぎる」など、新しい文章の生成や情報の取得には、いまいちな成果しか得られなかったといった内容が見受けられた。
就活でAIチャットサービスを使うことに対して、24.4%が「反対」と回答。理由は「自分の力で就活すべき」「AIの情報源が不明だから」「みんなが使えば似たような文章になる」など「自分で考えることが就活では大事」という意見が寄せられた。
一方で、75.6%と8割近い人が「賛成」と回答した。理由には「全てをAI任せにするのは良くないものの、使えるものは使って就活を効率よく進めるほうがいい」といった回答が挙がった。
調査は7月14〜21日にインターネットで実施。同社運営の新卒向け就職エージェントに登録している大学生352人から回答を得た。
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