コラム
時短勤務や週休3日が「働く母」を苦しめるワケ 働き方改革の隠れた代償:誰もが幸せになるための「働き方」(1/3 ページ)
男性育休の促進、時短勤務やテレワーク、フレックスタイム制といった従来の制度をより使いやすくする動きが進んでいる。子育てをしながら働き続けるためのオプションが増えるのは良いことだ。しかし一方で、「これだけの制度があるんだもの、仕事も子育ても頑張れるでしょ?」という圧力に、ますますしんどくなる女性が増えてしまう可能性も。
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
【注目】Digital Business Days -SaaS EXPO- 2023 Summer開催!
日本で「週休3日」は当たり前になるのか 導入企業が語る現在地
【開催期間】2023年8月22日(火)〜9月10日(日)
【視聴】無料
【視聴方法】こちらより事前登録
【概要】最近話題の「週休3日」。実際導入した企業では、制度創出のみならず生産性や売り上げの向上につなげている事例もある。週休3日制を導入した背景とその成果、これから目指す姿を考えたい。
この6月、岸田首相が掲げた「異次元の少子化対策」の基本的方向性を示す「こども未来戦略方針」が閣議決定された。これをベースに、年末までに戦略を策定するという。
戦略方針の重点項目の1つには「共働き・共育ての推進」があり、男性育休の促進、時短勤務やテレワーク、フレックスタイム制といった従来の制度をより使いやすくすることのほか、選択的週休3日制度の普及も宣言されている。
少子化の大きな原因に経済的な不安や子育てと両立しづらい労働環境があることを考えると、子育てをしながら働き続けるためのオプションが増えるのは良いことだ。働き方改革で企業の生産性が高まって賃上げにもつながれば、なお良い。
しかし「これだけの制度があるんだもの、仕事も子育ても頑張れるでしょ?」という圧力に、ますますしんどくなる女性が増えてしまう可能性もある――。
子育ては20年前後続くのに…… 支援が「一時的」なことに感じる危うさ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「週休3日制」が日本でこれほどまでに根付かないワケ
女性活躍推進には「健全なえこひいき」が必要なこれだけの理由
「逆差別」「実力で評価を」 女性活躍に批判が集まるワケ
女性活躍施策は、社内の「懐疑心」がハードルになることも多い。企業が女性活躍施策を実施するとき、多くは従業員から冷ややかな目線を投げかけられている。「逆差別だ」といった社内の抵抗感も根強いし、これまでの実施してきた施策の蓄積から、歓迎されない停滞ムードの企業も目に付く。見せかけの「週休3日制」にだまされないで 導入企業の本当の動機とは?
「週休3日制」と聞くと、どのようなイメージを持つだろうか? 筆者は「働き方改革を頑張っている企業なのだな」「みんな効率的に働いているのだろう」というイメージを持つことが多い。しかし、専門家は見せかけの「週休3日制」にだまされないでと指摘する。「管理職になりたくない」女性が多いのはなぜ? リアルな苦しみを専門家が解説
女性の管理職への登用が注目されている。しかし、管理職を希望する女性は少ないのが現状。その理由を専門家が分析する。