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「餃子の王将」絶好調 過去最高の店舗売上を達成した、納得の理由(2/2 ページ)
王将フードサービスが展開する「餃子の王将」の勢いが止まらない。7月、8月と2カ月連続で、1カ月当たりの店舗売上高が過去最高を更新。餃子の王将はなぜ今、脚光を浴びているのか。
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王将独自の「調理術」にも注目
さらに「調理技術の高さ」も消費者からの支持を集める理由だと渡辺氏。同社は「王将調理道場」という研修を導入しており、食材の下処理・下準備の重要性や基本の調理技術を丁寧に教育し、チェーン全体の品質向上に努めている。
「外食が業務効率を目指しセントラルキッチン化する中、餃子の王将は手作りを貫いており、出来立てアツアツの料理の提供は圧倒的な差別化につながっています。各店で提供しているオリジナルメニューは、個店が価格を設定できることと合わせてよりその効力を発揮します。外食でしか出来ない料理の提供は、ますます強みを増していきそうですね」(渡辺氏)
話を聞いた人:渡辺広明(わたなべ・ひろあき)
消費経済アナリスト。流通ジャーナリスト。コンビニ評論家。1967年静岡県浜松市生まれ。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長、スーパーバイザー、バイヤーなどを経験。現在は講演会業務を中心に、商品開発・営業・マーケティング顧問・コンサル業務など幅広く活動中。フジテレビ『Live News α』レギュラーコメンテーター、TOKYO FM『馬渕・渡辺の#ビジトピ』パーソナリティ。近著『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』(フォレスト出版)。
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