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サイゼリヤが2023年8月期第3四半期決算を発表した。売上高は1321億300万円(前年同期比23.1%増)、営業利益は35億6800万(同236.3%増)と、コロナ禍での落ちこみを回復させている様子がうかがえる。
一方で純利益は26億円(同59.6%減)と、他の外食同様に利益面では苦しい様子。特に日本に限定すると、15億円以上の赤字という状態なのだ。消費経済アナリストの渡辺広明氏は「サイゼの薄利多売戦略は物価高の中、売り上げアップにつながりますが、原材料費や人件費の高騰もあり利益的には厳しい環境が続きそうです」と指摘する。
強みである「安さ」に首を絞められる可能性も
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