累計4.3億枚売れた、シャープの「マスク」 今どうなっている?:あの話題は今(2/2 ページ)
コロナ禍当初、大きな社会問題となったマスク不足。解消の一助となったのが、シャープによるマスクの生産・販売だ。アフター・コロナへシフトした現在、シャープのマスクはどうなっているのか。広報担当者に話を聞いた。
累計販売数は4.3億枚を突破
長引くコロナ禍とともに続くマスク生活は、ある変化をもたらした。消費者は生活必需品となったマスクに対して、さらなる機能性や付け心地の良さ、デザインなどを求めるようになったのだ。
そこで同社は21年9月8日、新シリーズの「シャープクリスタルマスク」(5枚入り699円、15枚入り1980円)の販売を開始した。衛生意識への高まりを受けて、PM2.5や花粉、ウイルス飛沫、微粒子の侵入を99%以上カットする4層構成の不織布フィルターを採用。持ち運びやすさも考慮し、マスクを1枚ごとに個別包装にした。
また、6角形をベースとした立体構造を採用したことで、口元の空間を確保。長時間着用していても呼吸しやすくした他、マスクへの口紅の付着や化粧崩れなど、マスク生活ならではの不満を解消する工夫を行った。
高機能・高品質化にシフトし、消費者の支持を得たシャープのマスクは、これまでに累計4.3億枚超を売り上げている。マスク着用が任意となり、コロナが5類移行した現在でも販売は継続中だ。昨年12月には、シャープクリスタルマスクにベージュ系とピンク系の新色(いずれも15枚入り1980円)を追加。マスクには珍しい光沢感がありながら、季節を問わず普段使いしやすい淡めの色に仕上げている。
今年5月には、耳ひもとマスク本体の色が異なるバイカラーモデルを投入した。服装や気分に応じて使い分けられるよう、ベージュ系のマスクに、アイビーグリーンとワインレッドの耳ひも、ピンク系のマスクに、スカイグレーとワインレッドの耳ひもを組み合わせた(いずれも14枚入り1880円)。今後の詳しい商品計画は明かせないとしたものの、引き続き消費者のニーズに応じた商品開発を続けていくという。
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