インタビュー
7年前に大ブレイクした「水平開きノート」、その後どうなったの?:あの話題は今(1/4 ページ)
1つのツイートが大当たりして注文が殺到、それから7年以上が経過した「水平開きノート」。売り上げを大きく伸ばしたが、その後はどうなっているのか。同製品の開発者である中村印刷所の中村輝雄社長を取材した。
あの話題は今:
かつて一世を風靡した(ふうび)した商品やサービスはなぜ生まれ、その後どうなったのか? また、話題になった企業の取り組みは、現在どう進化しているのか。流行の背景、ビジネスとして成功した理由、生き残り策などに迫る。
1つのツイートが大当たりして注文が殺到、それから7年以上が経過した現在も根強い人気を誇る「水平開きノート」。同製品を開発した中村印刷所(東京都北区)は、廃業寸前から年間売り上げを3倍に増やし、一躍有名企業に。まるで奇跡のようなサクセスストーリーだ。
中央が膨らまず真っ平らに開く同製品は、書きやすい、ワイドに使える、コピーやスキャンがしやすい、取り外しても使えると利便性が高い。
中村印刷所の中村輝雄社長(80歳)が社運をかけて開発した製品であり、「おじいちゃんのノート」とも呼ばれる。メディアで続々と紹介され、中村氏は時の人に。中村印刷所は大復活を遂げ、今では海外にも販路を広げているというから驚きだ。
大勢の人が会社に押しかけ、電話やファックスが鳴り止まず、メールボックスがパンク状態になった2016年1月以降、「水平開きノート」にはどんな展開があったのか。中村氏の仕事場を訪ねた。
関連記事
- これぞ町工場の底力 廃業の危機を救った「おじいちゃんのノート」とは
あることをきっかけに、たった数カ月で創業以来最高の売り上げを出した中村印刷所。一体何があったのか。当時のことや、これからのことを社長の中村さんから詳しく聞いた。 - コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」、1万台以上売れた秘密
子どもが小学校に入学すると、多くの親は子どもがきちんと勉強してくれるかどうかについて不安を覚える。そんな不安を解消するために、文具最大手のコクヨは、IoT技術を用いた親子間コミュニケーションで子どもの学習意欲を引き出すことを目指した。そのために開発されたのが、「しゅくだいやる気ペン」だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.