コラム
コンビニ御三家、なぜセブンは違うの? ファミマとローソンは「完全セルフレジ」を導入:経済の「雑学」(1/2 ページ)
多くの店で目にするようになってきた「セルフレジ」。コンビニでもファミマとローソンは、バーコードの読み取りから支払いまでを買い物客が行うセルフレジを導入している。一方、セブンが導入しているのは「セミセルフレジ」だ。なぜなのか。
昨今、目にすることが増えたセルフレジ。特にランチタイムのオフィスビルでは、入居しているコンビニのレジが混雑することも珍しくありません。そんなとき、行列を尻目に意外と空いているセルフレジを使ったことがある人も多いはず。
この、コンビニとセルフレジをめぐって意外な事実をご存じでしょうか。「コンビニ御三家」のうち、ファミリーマートとローソンは無人のセルフレジを導入しています。しかし、業界トップのセブン-イレブン(以下、セブン)は無人のセルフレジではなく「セミセルフレジ」の導入を進めています。
「セルフレジ」最も早かったのはローソン
3社のうち、セルフレジの導入が早かったのはローソンです。混雑緩和やサービス向上を目的に、2010年6月に導入を開始しました。その後、ファミリーマートも15年11月にセルフレジを導入しています。いずれも、商品バーコードの読み取りから決済、袋詰めまでを利用者が自身で行うタイプです。
一方、セブンがこれまで導入を進めてきたのはセミセルフレジ。20年7月に先行テストを実施して、10月から本格的に全国店舗への導入を開始しました。セブン&アイ・ホールディングスの広報によると、設置スペースが十分に確保できない店舗約900店を除き、23年9月時点でほぼ全店に導入しています。
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