インタビュー
タコハイって何味? サントリーの謎めいた商品が爆売れした背景:メガヒットのレモンサワーに続け(3/6 ページ)
サントリーが3月に発売した「タコハイ」が好調だ。しかしながら、タコハイとは何か知らない人も多いはず。それなのにテレビCMでは、結局どんな飲みものなのか明かさない手法を採用した。結局、どんな商品なのか。そして、なぜ売れたのか。
610万人が「レモン以外も欲しい」
コロナ禍による巣ごもり需要もあり、こだわり酒場のレモンサワーを中心にレモンサワー市場は19〜20年にかけて大幅に成長。「RTD市場全体を100とすると、そのうち半分をレモンサワーが占めるほど」(黒川さん)に普及した。一方、その後は市場も落ち着きを見せたこともあり「2年ほど前から、社内でも『レモンサワーだけで良いの?』という声が出るようになっていました」と黒川さんは振り返る。レモンサワーに次ぐ商品の開発に当たって取り組んだのが、消費者調査と徹底的な現地調査だ。
22年に食中酒に関する調査をしたところ、既存フレーバーに満足している人が560万人いた一方で、満足していない層が610万人もいることが分かった。
「それまで食中酒に関しては、こだわり酒場のレモンサワーでカバーできている認識を持っていましたが、調査によって新たなフレーバーのニーズも『可能性』があることが分かりました」(黒川さん)
また、そうした層がRTDに求める要素として、「飲みやすい」「すっきりしている」「甘くない」という味とともに、「飲み飽きない」「居心地良く酔える」といったものがあることも分かった。
これらの結果から既存のレモンサワーよりも「甘くない」かつ「すっきり飲みやすい」商品の開発へと進んでいく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
非売品なのになぜ? サントリーが「社内専用ジャンパー」にこだわる理由
プレモルに金麦といった、主力商品で制作する非売品のジャンパーに、サントリーが情熱を見せています。最近ではファッションブランドとコラボするほどの力の入れようです。
「サントリー生ビール」が売れている ヒットの背景に“違和感”あり
4月に登場した「サントリー生ビール」が売れている。その要因として、味わいやマーケティングなどが挙げられるだろうが、筆者は「パッケージデザイン」が気になった。どういうことかというと……。
