インタビュー
スマホで撮れるのに、なぜ「チェキ」は人気なのか いまでも“論争”が起きる商品群:過去最高の売り上げ(1/5 ページ)
まもなく発売25周年を迎える富士フイルムの「チェキ」シリーズ。世界的に需要が高まっており、2022年は過去最高の売上高を記録した。人気の秘密は……。
まもなく発売25周年を迎える「INSTAX(インスタックス) “チェキ”」。撮影したその場で写真がプリントされるインスタント機能が特徴だ。
現在のラインアップには「アナログカメラ」のみならず、プリント機能とデジタルデータの保存を兼ね備える「ハイブリッドカメラ」に、スマートフォンで撮影した写真をフレーム付きでプリントできる「スマートフォンプリンター」もある。
10月5日には、新製品の「INSTAX Pal(インスタックス パル)」(公式オンラインショップで1万4300円、ジェムブラックのみ1万7600円)を発売。シリーズで初めて撮影に特化したカメラで、本体に印刷機能を持たないことから手のひらサイズを実現した。
現在、100カ国以上で販売されているチェキは、若年層を中心にグローバルで支持を得ている。売り上げ比率は約9割が海外で、残りの約1割が国内だ。カメラ付き携帯電話やデジカメの普及により一時は売り上げが低迷するも、12年にブームが再来、22年には過去最高の売上高を記録した。
チェキは、どんな戦略で人気を獲得してきたのか。撮影に特化した新製品の狙いとは。富士フイルム イメージングソリューション事業部 コンシューマーイメージング グループ 統括マネージャーの高井隆一郎氏に聞いた。
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