明大前駅に“さまざまな自販機”を設置して、どんな商品が売れたのか:水曜日に「へえ」な話(4/4 ページ)
東京の明大前駅に、ちょっとユニークなスペースが登場した。さまざまなジャンルの自販機が登場して、いくつかのヒット商品が生まれているのだ。どんな自販機なのかというと……。
次の自販機はどうなる?
さて、同社は次の一手として、どんなことを考えているのか。年内または年明けに、他の駅ナカで複数の自販機設置を進めている。どういったカタチにするのか、最終の調整に入っていて、近々発表がありそうだ。
では、明大前駅での展開はどうするのか。まだ始めたばかりなので、現時点で次のことは決まっていないようだが、同じ自販機で同じ商品をずっと販売していくことはない。売り上げが好調の商品を残して、苦戦しているモノは入れ替えていく。1年後には、人気商品ばかりがズラリと並んでいるスペースになっているかもしれない。
いや、そうした発想は従来の型から抜け出せていないようにも感じる。「駅ナカの一等地×自販機」といった強みを生かせば、これまでになかった価値を提供できるかもしれない。例えば、一社が独占して、その会社の商品だけしか扱わないとか、ここでしか買えない商品ばかりにするとか、1000円自販機ばかり並べるとか、試供品を扱う0円自販機だけを展開したりとか。アイデア次第で、おもしろそうなことができそうである。
その昔、駅の売店でコーヒー牛乳を買って、腰に手をあてて飲むサラリーマンの姿があった。その後、駅のホームに自販機が設置されて、缶コーヒーを飲む人が増えていった。これまではお客の“胃袋”をつかんだものが勝ち組となってきたが、次はどうなるのか。
「チャリーン→ゴトン→ゴクゴクゴク」から「ピッ→ゴトン→〇〇〇」が広がりそうで。〇〇〇にどんな言葉が入るのか、注目である。
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