当初は不人気だった「コンソメパンチ」 カルビーの開発者が明かす、飛躍の“隠し味”:今年45周年(1/2 ページ)
カルビーは11月13日、ロングセラー商品「ポテトチップス コンソメパンチ」が45周年を迎えることを記念した限定商品を発売する。現在では定番となったコンソメパンチだが、発売当初はなかなか売れなかったという。
カルビーは11月13日、新商品「ポテトチップス コンソメメガトンパンチ」(想定価格285円前後)を発売する。ロングセラー商品「ポテトチップス コンソメパンチ」が45周年を迎えることを記念し、コンビニのみで販売する(12月下旬まで)。11月9日に開いた商品発表会では、当時の担当者がコンソメパンチの開発秘話を披露した。
同社は1975年に「ポテトチップス うすしお味」、76年に「ポテトチップス のりしお」を発売。しかし、ポテトチップス市場では後発だったため、売り上げ拡大に苦戦していた。当時の開発担当者である阿紀雅敏さんは「特に知名度が低かった関東圏でインパクトを残す、フラッグシップのような新商品が必要でした」と振り返る。
新商品のヒントは米国にあったという。「ポテトチップスは米国から日本に来た食べ物です。米国での定番フレーバーはまず塩味、その次がビーフ味でした。そこでビーフ味をベースにしたフレーバーができないかと考えたのです」(阿紀さん)。また、当時の開発責任者だった松尾雅彦氏(3代目社長)が、都内のフレンチレストランで飲んだコンソメスープに感動し、コンソメ味の方向性で開発を進めることになったという。
コンソメパンチは、肉と野菜をじっくり煮込んで作ったスープを独自製法で加工したパウダーに秘伝のスパイスを組み合わせており、キレの良い後味が特徴だ。商品名が「コンソメ味」ではなく「コンソメパンチ」なのは、当時の流行語「パンチがきいている」が由来だという。
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