「インスタ映え」もう古い? 「BeReal」「MBTI診断」が若者に受けた理由:テテマーチ調査
企業向けSNSマーケティング支援を中心としたビジネス展開をする、テテマーチ(東京都目黒区)のZ世代マーケ研究室「lookey(ルーキー)」が「Z世代SNSトレンドグランプリ2023」を発表した。
2023年、Z世代に受けたSNSトレンドとは――。企業向けSNSマーケティング支援を手掛けるテテマーチ(東京都目黒区)のZ世代マーケ研究室「lookey」(ルーキー)が「Z世代SNSトレンドグランプリ2023」を発表した。
今年のSNSトレンドについて「インフルエンサー部門」「タレント部門」「コンテンツ部門」「スポット部門」「グルメ部門」の5部門に分けてアンケート調査を実施。その結果をランキング化した。
盛らずに“素”の自分をSNSで発信 なぜ?
「コンテンツ部門」の1位には「BeReal」がランクインした。「BeReal」は、20年にフランスでリリースされたSNSアプリで、保存している過去の写真や、別のアプリで加工した写真などのシェアができない仕様となっている。「盛らない」を特徴とし、友人のリアルを知る楽しさから、アメリカやヨーロッパの若者、とくにZ世代を中心に人気を集めてる。
2位は「ChatGPT」。米OpenAIが開発した自然な会話が行えるAI(人工知能)チャットサービスで、高度なAI技術を手軽に体験できることから話題を集めた。22年11月のリリースからわずか2カ月ほどで世界のユーザー数が1億人を突破した。
4位に「MBTI診断」がランクイン。「MBTI診断」は心理学に基づいた93問の質問に回答することで、16の性格タイプに分類される性格診断。韓国の人気アイドルグループが診断結果をYouTube動画にアップしたことが話題となり、日本のZ世代にも広まった。
「lookey」プロジェクトリーダーの川又潤子さんは、「親しみやすさ」がSNSトレンドのキーワードになっていると指摘。「『BeReal』『MBTI診断』のように『素』の自分をさらけ出すようなコンテンツが複数ランクインし、これまでSNS上で頻繁に見られていた 『盛る』や『映える』といったビジュアルを良く見せるコンテンツは減少している傾向にあると考えられる」とする。
その上で「Z世代に浸透しているSNSが実名ではなく、匿名で発信することが主流となっているために、“素”をさらけ出しやすい現象が起こっているのではないか」としている。
その他の部門は?
その他の部門ではインフルエンサー部門の1位に「ちょんまげ小僧」、タレント部門の1位に「新しい学校のリーダーズ」などがランクインした。
調査は10月17〜23日にインターネットで実施。19〜23歳の男女400人から回答を得た。
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