社員が課題に感じていること、3位「上司とのコミュニケーション」 同率1位は?
グロービスの調査「学習実態や仕事への課題」から、正社員の約6割が「将来のキャリア目標がない」(59.0%)ことが分かった。社員が抱える課題についてはどのような回答が見られたのか?
全国の正社員のキャリアに対する目標、また業務外での学習意識はどれくらいあるのか?
定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」を提供するグロービス(東京都千代田区)の調査「学習実態や仕事への課題」の結果から、正社員の約6割が「将来のキャリア目標がない」(59.0%)ことが分かった。
キャリア目標に対する内訳を見ると「特に考えていない」が36.0%と最も多く、2位は「特に考えていないが、スキルアップはしていきたい」(23.0%)だった。
一方でキャリア目標を持っている人は「組織の中で役員・管理職・マネジャーを目指したい」(16.0%)、「組織の中で専門性の高いキャリアを確立したい」(14.0%)、「副業やフリーランス、起業など、自律的に働きたい」(10.0%)という意見が挙げられた。
社会人の学習頻度についても調査した。その結果、約6割が「学習を行っていない」(62.0%)と回答。「1カ月に1回未満」が12.0%、「1カ月に1回以上」が9.0%、「1週間に1回以上」が12.0%、「ほぼ毎日」は5.0%という結果だった。
社員が課題に感じていること3位「上司とのコミュニケーション」 同率1位は?
人事担当者を対象にした「社員全員に学んでほしいこと」という質問では「部下とのコミュニケーション」が1位だった。
以降「部下の育成・キャリアサポート」「チームマネジメント」「部下のモチベーション・メンタル管理」と、コミュニケーションスキルやマネジメントに関する能力が続いた。
社員には「課題に感じていること」を尋ねた。トップは「Excel、Word、PowerPointなどでの資料作成・分析」と「論理的に分かりやすく考えをまとめる力」が同率で並んだ。3位は「上司とのコミュニケーション」、4位は「プレゼンテーション力」という結果に。人事担当者と社員の間で意識のズレが生じていることが分かった。
調査は、全国20〜59歳の正社員(営業職、事務職など)と人事担当者を対象にインターネットで実施した。期間は4月28〜30日で、有効回答数は1464人。
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