高年収企業ランキング 「キーエンス」を抑えた、平均年収3000万円企業は?:2023年調査
SalesNowは「2023年全業界年収ランキングトップ10」を発表した。3位は「光通信」(平均年収2101万円)、2位は「キーエンス」(同2278万円)だった。平均年収3000万円以上の1位の企業とは?
営業の効率化を支援するSalesNow(東京都渋谷区)は、日本全国500万社以上の企業情報を網羅したデータベース「SalesNow DB」にて、2023年全業界年収ランキングトップ10を発表した。その結果、3位は「光通信」(平均年収2101万円)、2位は「キーエンス」(同2278万円)だった。
キーエンスを抑えた1位は?
トップを獲得したのは「M&Aキャピタルパートナーズ」で、平均年収は3160万円だった。同社は、日本の中堅・中小企業を対象としてする独立系M&Aアドバイザリー・仲介会社。平均年収が高水準な理由として、SalesNowは「マーケットが拡大し続けていることによるM&Aアドバイザーの人材希少価値と、利益率が高いビジネスモデルが挙げられる」と分析している。
2位には、ファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーである「キーエンス」が続いた。2278万円という平均年収の要因は「群を抜いて高い利益率にある。キーエンスでは製造を外部委託し、労務費と経費コストを削減することで原価率を抑えている。これにより、製造業の大半は利益率が5%である中、50%を超える利益率を維持できている」とSalesNowはコメントした。
3位は「光通信」だった。商品・サービスの販売後も使用料などに応じた継続的な収入が見込まれるストック事業として、通信回線サービス、携帯電話、OA機器などさまざまな商材・サービスを提供している。
以下「三菱商事」(1939万円)、「ヒューリック」(1903万円)、「三井物産」(1782万円)、「ドリームインキュベータ」(1776万円)と続いた。
SalesNowは、データベース上で各業界のカテゴリを「メイン業界」と「サブ業界」に区分しており、今回は「メイン業界」のみ抽出しランキングを作成した。調査期間は2022年7月〜23年7月。
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