夫婦の預貯金が大幅減少 「100万円未満」が最多、平均額は……?:“へそくり”はある(2/2 ページ)
夫婦の預貯金について、最も多い回答は「100万円未満」となったことがスパークス・アセット・マネジメント(東京都港区)による調査で明らかとなった。
毎月のおこづかいはいくら?
毎月のおこづかい額(=ひと月に自由に使えるお金)について、最も多い回答は「1万〜3万円未満」で34.9%に上り、平均は3万831円となった。昨年の調査結果と比較すると、毎月のおこづかい額の平均は2395円減少。物価上昇による節約意識の高まりによって、おこづかいに回す金額が減少したと推察される。
おこづかい額の決定権について、最も多い回答は「どちらも同じくらい」で45.3%だった。「妻のほうが強い」(31.9%)、「夫のほうが強い」(22.8%)と続いた。
また、現在のおこづかい額に「満足している」とした人は42.5%と、4割を占める結果となった。一方で「満足していない」は25.5%、「どちらともいえない」は32.0%となった。
へそくりの平均額は? 女性は300万円以上
パートナー(夫・妻)に隠して蓄えている「お金(へそくり)がある」とした人は全体で46.2%と、半数近くに迫った。男女別にみると、男性は44.6%、女性は47.8%に上った。また、へそくり額の全体の平均は233万円で、男性の平均は152万円、女性は309万円と、女性の方が高い傾向が見られた。
老後に備えるためのお金を毎月「確保できている」とした人は73.1%。昨年の調査結果と比較すると、5.1ポイント下降する結果に。同社は「物価高騰により家計負担が増大し、老後資金を貯める余裕がなくなったケースがあるのでは」とコメントした。
ひと月あたりに確保している老後への資金は「1万〜3万円未満」(30.0%)や「10万円以上」(29.5%)に回答が集まり、平均は6万2507円となった。22年の調査結果と比較すると、1万2594円増加した。
一方で、毎月お金を「確保できている」とした人の割合は昨年から下降しているため、老後資金の準備状況における格差が広がっていると推察される結果となった。
調査は10月12〜13日にインターネットで実施。全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1000人から回答を得た。
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