ふるさと納税「体験型返礼品」なぜ人気? 659人に聞いた
ふるさと納税で「体験型返礼品」を選んだ人の9割がその土地を「再訪したい」と回答したことが調査で分かった。体験型返礼品が高い支持を集める理由とは――。
ふるさと納税でいま、食品などのモノではなく“コト消費”を重視する「体験型返礼品」が人気を集めている。こうした中、体験型返礼品を選んだ人の9割がその土地を「再訪したい」と回答したことが、地域創生事業を手掛けるレッドホースコーポレーション(東京都墨田区)の調査で分かった。体験型返礼品が高い支持を集める理由とは。
返礼品を選ぶ際に重視すること
ふるさと納税の利用者で「体験型返礼品を選んで寄付したことがある」人は33.5%。ジャンルは「お食事券」「ホテルや旅館などの宿泊券」が多く、続いて「地域内で使えるお買物券」となった。
体験型返礼品を選ぶ際に重視する点は「家族が喜びそうな体験ができること」が最多で46%を占めた。「楽しそうな体験ができること」「普段できない体験ができること」が続いた他「メジャーではないがここでしかできない体験ができること」といった回答も27%に上った。その他「行ったことのない地域での体験」など、ふるさと納税を通じて新しい体験を求める人も一定数いることが分かった。
体験型返礼品を利用してよかったこと
実際に「体験型返礼品を利用した」という人は78%に上り、「これから利用する」と合わせると87%に上った。
体験型返礼品を利用してよかった点は「地域のおいしいものを現地で食べられたこと」が最多の55%。「地域の人との触れ合い」(34%)、「そこでしかできない貴重な体験」(30%)と続き、利用者が現地ならではの体験をメリットと感じている様子がうかがえる結果となった。
体験型返礼品で訪れた地域を「再訪したい」とした人は90%に上った。「知人・友人・家族に勧めたい」とした人は91%を占めた。また、同じ返礼品へのリピート意向は29%だった。
体験型返礼品を利用した人は訪れた地域にふるさと納税、またはふるさと納税以外の方法でまた行きたいと感じる「地域のファン」になるケースが多いようだ。
調査は9月29日〜10月6日にインターネットで実施。全国20〜79歳までの男女659人から回答を得た。
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